(正)原子力の開発はよく両刃の剣と言われるが、日常私たちの使う薬にも、そうした面のあることを忘れてはならない。
(コメント:この語は「もろはのつるぎ」が本来の言い方である。漢字表記は「諸刃の剣・双刃の剣・両刃の剣」が用いられた。(「常用漢字表」には、「諸」「双」「両」に「もろ」の読みは示されていない。)近年、「両刃の剣」と書いて「りょうばのつるぎ」と読まれるようにもなった。国語辞典にも、「もろはのつるぎ」と「りょうばのつるぎ」の両方を掲げるものが多い。しかし、「もろは(りょうば)の‐けん(剣)・やいば(刃)・かたな(刀)」といった読みは一般的でない。この語の意味は、「(両方に刃のある剣は、相手を切ろうとして振り上げると、自分を傷つける可能性もあることから)相手に打撃を与えると同時に、こちらもそれなりの打撃を被るおそれのあること。役に立つと同時に、使い方によっては危険を招きかねないこと」を表す。)