(誤)ここで弱気を吐いて相手との交渉を取りやめてしまったら、それこそ先方の思う壷(つぼ)だ。
(コメント:「弱音を吐く」は、「(力の無い声を出す意から)意気地(いくじ)の無いことを言う」の意を表す。(「弱音を吹(ふ)く」「弱音を漏(も)らす」「弱音を口にする」「弱音が出る」などとも言う。)「吐く」は、「言葉に出して言う。また、中にこめられているものを勢いよく外へ出す」ことで、「本音を吐く」「大言(暴言・悪口)を吐く」「泥(どろ)を吐く(=白状する)」、「一人気を吐く」「舌端(ぜったん)火を吐く(=言葉鋭く言い立てる)」などとも使われる。冒頭例の「弱気を吐いて」は、この「気を吐く」との紛れによる誤りか。「弱気」は、「弱気になる」「弱気を出す」「弱気な発言」などと使われる。)