(誤)余燼冷めやらぬ官舎跡には、多数の警官が集まっていた。 (コメント:「余燼」は、「(1)(火事などの)燃え残りの火。燃えさし。(2)(比喩的に)事件・騒動などがひとまず片付いたあとに、なお部分的に残っているもの。また、その影響」の意。(1)の意では、「余燼(が)くすぶる(=ほとんど炎を出さずに燃えて、煙ばかりが多く出る)」「余燼が再び燃え上がる」などと使う。(2)では、「興奮の余燼去りやらず」「紛争の余燼がくすぶる」などと使う。 「余燼冷めやらぬ」の言い方について見ると、(2)の意では「興奮の余燼がさめやらない」「戦争の余燼なおさめやらぬ」「まだ(弾圧の)余燼がさめきらぬうちに~」などの例が国語辞典に載っている。しかし、(1)の意では「余燼冷めやらぬ」を挙げているものはない。冒頭例は(1)に当たるから、「余燼くすぶる官舎跡」が適切である。なお、「燼」「燻」は常用漢字でない。また、「常用漢字表」には、「遣」に「やる」の読みは示されていない。) |
余燼(よじん)燻(くす)ぶる / 余燼冷(さ)め遣(や)らぬ
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