(誤)我と思わぬ者は遠慮なく名乗りを上げてほしい。 (コメント:「我と思わん者」は、「自分こそは優れている、自信があると思う(ような)者」の意。例、「我と思わん者(人)は、この企画にどしどし応募してください」。この語は、「我」+助詞「と」+「思う」の未然形「思わ」+「ん」+「者」で、この「ん」は文語助動詞「む」が現代の口語に残ったもの。「あらん限りの力を振り絞る」の「ん」と同じで、婉曲的意味を表している。「ん」はまた打ち消しの助動詞「ぬ」がはねる音となったときにも使われる。例、「君にも分からんはず(=分からないはず)はなかろう」「風向きが変わったから、晴れんこと(=晴れないこと)もあるまい」。冒頭例の「我と思わぬ者」という言い方は、「ぬ」の転の「ん」と、「む」の転の「ん」との紛れによるものであろうか。なお、前述の「あらん限りの…」を「あらぬ限りの…」、また、「…と言わんばかりの…」を「…と言わぬばかりの…」と間違えて言う人もいる。) |
(正)我(われ)と思わん者 /(誤)我と思わぬ者
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