手中权力 该用要用
あれからまだ1年しかたっていない。ずいぶん時間が過ぎたような気がする。去年の11月14日、当時の野田首相は自民党の安倍総裁との党首討論で宣言したのだった。翌々日に衆院を解散します、と
从那之后仅过去了1年,可是却觉得已过了很长时间。去年的11月14日,当时的野田首相在同自民党安倍总裁进行的党首辩论会上发表了后天解散众议院的宣言。
発言する野田氏の表情を現場で見ていた。視線がなぜかしきりと上の方を向く。壁の時計に目をやっていた。討論は短い。持ち時間の間になんとしても解散宣言まで持っていかなくてはならない。ぶっつけ本番の攻防なのだと得心した
我们看到了野田先生在现场的表情。不知为什么视线频频朝向上方,目光对着挂在墙上的时钟。辩论会很短,在这持续的时间段里无论如何也要坚持到发表解散宣言,因为他心里明白,这是一场总会发生的遭遇攻防战。
総選挙になれば民主党の負けは必至。「自分の会社をわざと潰す社長がどこにいる」。党内は憤激していた。それでも消費税は上げなければならぬ。野田氏は伝家の宝刀を抜いた。首相が大権をふるう。政治の最も生々しい瞬間である
一旦进行大选,必将导致民主党大败。“哪里有故意搞垮自己公司的总裁?”,党内激愤不已。可即便如此消费税也必须增加。野田先生拔出了传家的宝刀,首相挥舞着大权。此时此刻是政治最生动的瞬间。
野田氏の念頭に小泉元首相の郵政解散があったかどうか。惨敗と圧勝とで結果は正反対だが、どちらも党内を敵に回しての立ち回りだった。その小泉氏が安倍首相に向かって「権力を使え」と説く。おとといの日本記者クラブでの会見である
不知道野田先生的心里是否出现了小泉原首相发表邮政解散宣言时的情景。尽管惨败与完胜结果正相反,但两人都处于将党内推向敌对方的立场。就是这位小泉先生,对安倍首相大声疾呼,“使用你的权力!”。这就是发生在前天日本记者俱乐部见面会上的一幕。
いわく首相の権力は絶大だ。首相が決めれば反対派は黙る。その力を使って下さいと国民も期待している。こんなに運のいい首相はいない。さあ原発ゼロを決断せよ、と。権力という剥き出しの言葉がこれほど連呼される会見も珍しい
也就是说首相的权力巨大,首相一旦作出决定,反对派立刻沉默无语。国民也在期待你使用手中的权力。没有比这运气更好的首相了,做出决断吧,废除核电!如此赤裸裸地连声疾呼权力这一字眼的见面会也不多见。
国民に由来する力とはいえ権力には魔性が潜む。その際どさを自覚しつつ善用するなら歓迎しよう。野田氏には消費税への信念があった。今の安倍氏に原発ゼロへの思いはうかがえないが。
虽说权力来自国民,可其中潜伏着魔力。如果能够对伴随其中的危险性考虑周全并予以善用的话,我们还是欢迎的。野田先生对于消费税就抱有坚定的信念,然而,我们却看不到当今安倍先生对于废除核电的想法。