子女无辜 不容伤害
子どもがいないからよけい感じるのだろうが、と断って安倍首相が著書に書いている。家族や子どもは「損得勘定抜きでいいものだなあ、と思う」。同時に「家族のかたちは、理想どおりにはいかない」とも。その通りだと思う
正因为没有孩子才更加感同身受,安倍首相预言在先,如实地在著作里谈到了自己的看法。并且,就家庭及孩子而言,“认为还是不患得患失的好。”同时,也认识到“家庭的形式达不到理想的状态”。我看所言极是。
家族のあり方は人それぞれである。ところが、安倍氏が率いる自民党の中にはそれを認めたくない政治家が多いようだ。婚外子に対する相続差別の解消をめぐる議論がずいぶん迷走した。最高裁が差別は憲法違反だと判断したにもかかわらずである
家庭的形式可谓因人而异各式各样,然而,安倍先生所率领的自民党中对此并不认可的政治家好像很多。在解除对婚外生子女遗产继承歧视的讨论方面仍然执迷不悟,尽管最高法院已经判定歧视违反宪法。
反対派の主張はこうだ。結婚した夫婦の子と同じだけの遺産相続を婚外子にも認めたら、結果として不倫を助長し、一夫一婦制を危うくし、結婚制度の意味も失わせ、家族の崩壊につながる――
反对派的主张认为,如果承认婚外生子女拥有与婚生子女相同的财产继承权,必将助长伤风败俗,危及一夫一妻制,丧失结婚制度的意义,甚至导致家庭的崩溃。
意図してのことかどうか、大きな見落としがある。当の婚外子の視点なり思いなりが顧みられていない。子は親を選べない。最高裁も指摘していた。婚外子は「自ら選択ないし修正する余地のない事柄」で不利益を被る。もはや許されない、と
不知是有意为之还是如何,总而言之存在着极大的疏漏,也未能顾及到婚外生子女的立场及愿望。孩子并不能选择父母。最高法院也指出,婚外生子女蒙受着“自身没有选择乃至修正余地的事宜”所造成的利益伤害。这是不能允许的。
大法廷の決定が出た9月の当欄で、漱石門下の森田草平(そうへい)を引いた。昭和初めの本紙への寄稿だが、こんなくだりもあった。「庶子や私生児が生まれて悪ければ、何故(なにゆえ)その親を罰しないか。親の方に庶父(しょふ)とか庶母(しょぼ)とかいう名前をつけたらよかろう」
就在大法院作出决定的9月,本栏目曾引用了漱石门下森田草平先生的实例。这是一份昭和初期发给本报的投稿,其中有这么一段,“如果错在生下了非嫡生子女及私生子女,那么,为何不惩罚其父母呢?或许给他们带上非嫡生父亲非嫡生母亲的帽子更为恰当。”
無垢の子に責めを負わせるのはお門違いだ、という点では正論である。こんなことを紹介すると、それなら親を罰することにしようという話が自民党から出てきかねないが。
让单纯的子女背负罪责那是搞错了方向。如此观点才是正论。很可能这样的看法一经介绍,自民党内部会出现那就惩罚其父母吧之类的论调来。