先ごろ、私鉄の車内放送に感心させられた。「次は○○」に続いて「降り口は右側です」とでも言うところを、「右側のドアを開けます」と妙に力強い。「私が」の主語はなくても責任感がにじむ言い回しだった
前不久被私营铁路的车内广播而感动,“下一站是○○”,“请从右侧车门下车”,正说着,又有意加强力量的说道,“现在打开右侧车门”。虽说没有主语“我”但是仍然让人感到强烈的责任感
▼これが頼もしく響くのは、世に「ひとごと調」があふれているからだろう。原発事故をめぐる言説もしかりだが、珍しいことに、当事者の覚悟が透ける言葉を菅首相から聞いた。浜岡原発を丸ごと止めてくれという要請である
这些话语之所以能让人感到有信任感,也许是因为世间充满了“是不管己高高挂起”论调的缘故吧。核电站的事故也是如此,不过令人感到稀有的是从菅首相那里听到的关于当事者感悟的话语。浜冈的核电站建设应该全部停止的请愿。
▼浜岡は来るべき東海地震の震源域にあり、福島第一の教訓から防潮堤を設ける手はずになっている。列島の大動脈にも近く、放射能が漏れたら大ごとだ。大地震は明日かもしれず、まずは停止し、備えに万全を期すのが常識である。首相は正しい
浜冈位于预计将要发生的东海地震震源地带,因吸取了福岛第一核电站的教训,决定建设防洪堤。由于接近列岛大动脉,一旦发生核物质泄漏后果将极其严重。也许明天就会发生大地震,所以根据常识立即停止核电站的运行时完全之策,首相是正确的。
▼ただ、「俺が止めた」という実績を急(せ)いてか、夏の電力不足やエネルギー政策への影響をつぶさに吟味した様子はない。なにしろ、首相の言動はここまで「思いつき」が多かった
不过,这似乎有点“这是我让停的”急于做政绩的感觉,丝毫没有让人感觉到这是仔细考虑了夏季供电不足和能源政策造成的影响而作出的决定。不管这么说,迄今为止首相的、言行中更多的是“突如其来的法”。
▼浜岡の緊急会見も、案の定、菅おろしへの先手、延命工作だと批判された。国民の安全が政局絡みで語られてはたまらない。信望が厚い指導者ならば、要請はもっと支持され、中部電力に即断を促したはずだ
浜冈的紧急会见也被批评是不出意外的为了倒菅的一种对策,只不过是为了延长执政吧。而把国民的安全与政局混为一谈是令人难以接受的。如果是一位信誉威望很高的领导人,其请求理应获得更多支持,并促使中部电力部门当机立断。
▼危急存亡のメッセージは、内容と同じほど発言者が重い。機長のアナウンス一つで、機内のパニックは収まりも広がりもしよう。乱気流のただ中で、彼の技量や人徳を論じても始まらぬ。せめて命がけで操縦桿(かん)を握り、ぶれない主語で語れと、揺られながら祈る。
生死存亡之际的发言,内容应该和发言者得身份同样重要。机长的一句话可以是机舱内的恐慌或者减轻或者增加。在强烈的大气对流中,已经没有讨论机长技术水平和人品道德的时间了。至少希望机长能稳稳的抓住操作杆,用不动摇的主语来说话,在摇晃中我们这样祈祷着。
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