(誤)夜更けに赤い顔をして帰ってきて、何かないかとのたまわるとは、いったい何様のつもりでいるのか。 (コメント:「のたまう」(「言う」の尊敬語で、「おっしゃる」の意。歴史的仮名遣いは「のたまふ」)は、現代では、尊敬語としてではなく、ふざけたりからかったり、皮肉を込めたりして、「(もっともらしく)言う。(大仰〈おおぎょう〉に)言う」などの意で使われることがある。例、「今更わかりきったことをのたまうな」「これは異(い)なことをのたまうものだ」「わかったわかった。それ以上何ものたまうな」。冒頭例の「何かないかとのたまわるとは…」は、皮肉を込めた言い方の例であるが、「のたまうとは…」が正しい。この誤りは、「のたまう」と「たまわる」(「もらう」の謙譲語で、「いただく」の意。歴史的仮名遣いは「たまはる」)との紛れによって生じたものであろうか。) |
(正)のたまう /(誤)のたまわる
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