(誤)文壇登竜の門といわれる芥川賞(あくたがわしょう)の第一回受賞者は、「蒼氓(そうぼう)」を書いた石川達三である。
(コメント:中国、黄河の上流に「竜門」と呼ばれる山峡があり、そこの流れは非常に激しいといわれる。そして、大魚(一説に、鯉〈こい〉)も容易にさかのぼれないが、いったんのぼりきれば竜になるという言い伝えがあった。そこから、「登竜門」が、「非常に困難ではあるが、そこを通れば立身出世の道が開かれるような関門」を意味するようになった。例、「司法試験は弁護士の登竜門だ」。この語の構成は「登+竜門」で「登竜+門」ではないから、冒頭例のように「登竜の門」とは言わない。)