(誤)彼は度の過ぎた悪ふざけをして、女性社員からひんしゅくを買われた。
(コメント:「顰蹙を買う」は、「常識に外れた言動が相手に不快の念を起こさせ、非難・軽蔑(けいべつ)の的になる」ことを意味する。(「顰」「蹙」は、ともに「顔をしかめる。眉(まゆ)をひそめる」意で、常用漢字でない。)「買う」は、「自分の言動がもとになって、好ましくないことを身に負う。自分の身に招く」ことをいう。したがって、この言葉を文字どおりに解釈すれば、「(相手が)顔をしかめ眉をひそめることを(自分の)身に負う→人に悪感情をもたれる。人に嫌がられる」ということになる。これを、冒頭例のように「顰蹙を買われる」と受け身の形で言うのは誤りである。)