(誤)人のうわさも四十五日というじゃないか。君、そんな陰口、全く気にすることはないよ。
(コメント:「人のうわさも七十五日」は、「世間で人々がうわさにする事柄も、しばらくすれば忘れられてしまうものだ」ということ。例、「あの政治家のスキャンダルも、いつのまにか口にする人もほとんどいなくなってしまったな」「人のうわさも七十五日といったところさ」。「七十五日」は、語呂(ごろ)がよく、程よい日数に当たるせいか、「初物(はつもの)七十五日(=たけのこ・なすなど、初物を食べると、寿命が七十五日延びるということ)」などとも使われる。これを、冒頭例のように「人のうわさも四十五日」と言っては誤りである。また、「人のうわさも四十九日」という言い方も誤り。「四十九日」は、「人の死後四十九日目に当たる日(死んだ日を入れて数える)。また、その日に行われる法要」をいう。