(誤)酒場で、ささいなことが原因で、客が四つどもえの争いを演じた。
(コメント:「三つ巴」は、「三つの巴が同方向に尾を引いて回っている形を描いた紋様」をいう。転じて、「(力の拮抗(きっこう)する)三者が入り乱れて争うこと」を意味する。「今年の箱根駅伝は、強豪大学による三つ巴の混戦となった」。巴の紋様には、四つからなるものもあるが、三つの紋様が最も一般的であるため、「三つ巴」だけに転義の用法がある。冒頭例の場合は、「客が四人入り乱れて争い(乱闘)を演じた」などと言い換えなければならない。なお、「巴」は常用漢字でない。)