(△)彼は、社長夫人の肝入りで見合いをしたそうだ。
(コメント:「きもいり」は、肝(肝臓。内蔵。心)を火で熱して焦(こ)がすことから、「あれこれと心を砕いて、双方の間を取り持ったり人の世話をしたりすること」をいう。したがって、「肝煎り」が本来の表記である。(「肝を煎る」は、「気持ちをいらだたせる。やきもきする。また、人の世話をする。取り持つ」の意。) しかし、「煎」が常用漢字表にないため、「肝いり」と書かれることが多い。現在、国語辞典の中には、「肝煎り・肝入り」と両表記を掲げるものもあるが、「肝入り」は掲げない辞典も多い。)