(正)灯の消えた真夜中の都心は、無気味に静まり返っていた。
(コメント:「気味が悪いさま」の意を表す「ぶきみ」は、「不気味」とも「無気味」とも書く。しかし、比較的多く使われるのは「不気味」のほうである。なお、「ぶ」と読む「不・無」を頭に持つ語には、他に、次のようなものがある。<先に示したほうが比較的多く見られる表記である。> ぶきよう<不器用・無器用>、ぶきりょう<不器量・無器量>、ぶさいく<不細工・無細工>、ぶさほう<無作法・不作法>、ぶざま<無様・不様>、ぶしょう<不精・無精>、ぶすい<無粋・不粋>、ぶちょうほう<不調法・無調法>、ぶふうりゅう<無風流・不風流>、ぶようじん<不用心・無用心>。)