(△)あの男の競馬好きも病こうもう(膏肓)に入るといった状態で、そのうち家庭騒動になるのではないかと案じている。 (コメント:「病膏肓に入る」は、「(1)治療の施しようのないほど病気が重くなる。(2)ある事に熱中し、手の付けられない状態になる」ことをいう。(中国の「春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)」を出典とする。)「膏肓」の「膏」は心臓の下の部分、「肓」は横隔膜の上の隠れた部分のことで、病がそこに入ると、薬も鍼(はり)も効かず、治療が不可能だといわれる。この「膏肓」の読みは「こうこう」が正しい。冒頭例の「こうもう」という読みは、「肓」を「盲(もう)」に見誤ったものであろう。しかし、「こうもう」は慣用読みとして広く使われており、現在では全くの誤りとは言えない。「病膏盲に入る」という表記も誤りとは言えないであろう。「彼の釣り道楽も病膏肓で、しばしば会社を休んででも出掛けている」など、「病膏肓」の省略形でも使われる。なお、「膏」も「肓」も常用漢字でない。) |
(正)病(やまい)こうこう(膏肓)に入(い)る /(△)病こうもう(膏肓)に入る
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