年の瀬の恒例、東京は浅草の羽子板市が今日から始まる。その羽子板を〈羽子板や裏絵さびしき夜の梅〉と詠んだ永井荷風の一句がある。絢爛豪華(けんらんごうか)に仕上がった表に比べて、裏は淋(さび)しいと。裏絵も味わい深いのだが、表との落差ゆえ、荷風の目には沈んで見えたのだろう。
按照年末的惯例,东京浅草的羽毛毽拍集市从今天起开始营业。关于这个羽毛毽拍,永井荷风曾吟诵过这样一首俳句,〈羽子板や裏絵さびしき夜の梅〉。与做工精美华丽的正面相比,背面就稍有些冷清了。尽管背面的绘画具有一定深意,但是也许正是因为和正面有如此落差,才给荷风留下了深刻的印象。
▼さて年の瀬の総選挙は、羽子板ならぬ政治の裏表を、1日にして入れ替えた。裏絵にまわった民主党は民意の嵐になぎ倒され、表に出た自民党は、勝利の上に「大」をのせて千両役者の舞い姿である。小選挙区制の破壊力、いまさらながら恐ろしい。
再说说年末的大选,虽说这并非是羽毛毽拍,但就在这一天之内,政治的正反面发生了大逆转。转为背面的民主党被民意的风暴所压倒的,站在正面的自民党则要在胜利之上加一个“大”字,全然一副长袖善舞的形象。选举虽然结束但小选区制的破坏力至今仍令人感到恐惧。
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