少年時代に金魚を飼った思い出を、作詞家の故・阿久悠さんが書いている。金魚が死ぬたびに庭の土を掘って墓を作ったそうだ。周りの子らも同じだったが、「猫や犬が死んだ時のように大泣きする子はいなくて、黙々と土饅頭を作ったものである」
已故词作家阿久悠先生在他的回忆录中曾经写到少年时代养金鱼的往事。说是每当金鱼死了,都要挖一点院子里的土,为它做一个坟墓。附近的孩子们也一样,“即便不至于像死了小猫小狗那样号啕大哭,也要默默地堆起一个土堆”。
そんな土饅頭が累々と並ぶ光景が、民主党の輿石幹事長の脳裏には浮かぶのだろう。一昨日の会合で「どじょうは泥水でも生きていける。金魚が水槽から飛び出したら死んじゃう」と語った。解散総選挙で落選が続出することへの強い懸念、ととらえられた
一个一个排满了类似这样土堆的场景,或许民主党干事长舆石先生的脑海里也曾浮现过吧。在前天的见面会上,他说“泥鳅,即便是泥水也能够存活,而金鱼如果从水缸里蹦了出来的话,必死无疑”。这可以理解为,他对于解散众院进行大选,必将造成落选者频频出现之态势的极度担忧。
どじょう宰相こと野田首相への牽制でもあった。解散の「刀」を抜きにかかる首相を、右腕である幹事長が羽交い締めにする。首相を脅かす強い吹き返しが党内に渦巻いていた
同时也是对被称之为泥鳅宰相的野田首相的牵制。面对就要拔出解散“利刃”的首相,作为左膀右臂的干事长决定要进行遏制。其实,胁迫首相的强劲反击之风在党内已经甚嚣尘上。
首相が16日解散に踏み込んだのは、「野田おろし」を絶つ狙いもあったろう。覚悟を示さなくては党内がもたない。そうして久々に、道場の試合ではなく、野天で斬り合うような党首討論を見た
首相跨出16日解散众院这一步,恐怕也正是出于旨在杜绝“推翻野田”的考虑。如果不表示出自己的决心,党内将无法维系。于是,在他考虑良久之后,我们看到了犹如在野天之下互相决斗的党首辩论这一幕,而并非道场中的竞赛。
いま信を問えば、民主党という金魚鉢が寂しくなるのは避けられまい。だが政権の土饅頭ができたとして、大泣きしてくれる国民はどれだけいよう。かくも政治は停滞した。動かすために仕切り直しはやむを得ない
现在问信于民,民主党这个金鱼缸则难以避免孤寂冷清的局面。然而,面对一个堆起的政权土堆,又有多少国民会为之而嚎啕痛哭呢?为了推动如此停滞不前的政治,重新开局也是不得已而为之。
党首討論で首相が明かしていた。子どものころ通知表に「野田君は正直の上に馬鹿がつく」と評されたそうだ。民主党が通知表を受け取るのは来月の16日。内憂外患の募る師走、日本の将来にとってゆるがせにできない、一票の行使となる。
在党首辩论会上,首相公开了儿时成绩单上曾出现过的评语,“野田君为人正直,且有些稚拙”。下个月的16日,民主党将收到自己的成绩单。在此充满内忧外患的年末,即将行使权力的这一票,对于日本的未来来说,事关重大刻不容缓。