(誤)一刀彫(いっとうぼり)を習い始めてから三十五年、五十五歳にして彼は師の遺髪を継いだ。
(コメント:「衣鉢を継いだ」が正しい。仏教(禅宗)では、師が弟子に法統を伝える際、袈裟(けさ)と鉄鉢(てっぱつ)を与えた。このことから、その道の奥義(おうぎ)を師が弟子に授けることを、「衣鉢を伝える」と言うようになった。「衣鉢を継ぐ」は、奥義を授かる側の言い方である。なお、「遺鉢を継ぐ」という誤記も見られる。)