(誤)世界に有名をはせたボクサーも年には勝てず、十回目の試合でついにチャンピオンベルトを失った。
(コメント:「勇名」は、「勇敢な人であるという名声。勇ましくて強いという評判」を意味し、そのような評判を広く行き渡らせることを「勇名をはせる」という。(「勇名をとどろかす」ともいう。)一方、「有名」は、既に名が知れ渡っているさまを指す語であるから、「有名をはせる」とは言わない。なお、「勇名をはせる」は皮肉(ひにく)な意味をこめて使われる場合もある。例、「社長や重役も出席している会議のさなか、彼は高鼾(たかいびき)をかきだし、一躍社内で勇名をはせた」。「馳」は常用漢字でない。)