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「半沢直樹」の続きはこちら! 池井戸潤最新作『ロスジェネの逆襲』[試読版]
《半泽直树》 续集在此!池井户润最新作品《迷失一代的逆袭》(试读版)
【第1章】椅子取りゲーム(その1+その2)
【第1章】抢座位游戏(第1回+第2回)
いまや社会現象にまでなり、大好評のうちに最終回を迎えた「半沢直樹」。ドラマは敵役の大和田常務がヒラ取締役への降格という“温情判決”を受ける一方、半沢は子会社への出向を言い渡されるという意外な結末を迎えました。中野渡頭取の真意やいかに…?早くも続きが気になってしかたがないという方に、半沢の「その後」を少しご覧に入れましょう。東京セントラル証券に飛ばされた半沢が、親会社である東京中央銀行から受ける圧力や嫌がらせを、知恵と勇気で倍返し──本連載では、直木賞作家・池井戸潤作、半沢直樹シリーズ最新作『ロスジェネの逆襲』(ダイヤモンド社刊)の冒頭部分を[試読版]としてお届けします。
《半泽直树》播出至今甚而引发社会现象,并在大受好评中迎来了大结局。剧情结局出人意料:反派大和田常务受到降职为一般董事的“温情判决”,另一边半泽则被宣布调职到子公司。中野渡行长的真实意图何在……?很多观众应该都对后续情节急不可耐了,这里就来稍微透露下半泽的“后续故事”吧。被下放到东京中央证券的半泽将凭借自己的智慧与勇气对来自母公司东京中央银行的压力和骚扰双倍奉还——本连载将就直木奖获得者池井户润原作的半泽直树系列最新作品《迷失一代的逆袭》(Diamond出版社出版)的开头部分作为“试读版”介绍给大家。
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電脳雑伎集団の平山が夫婦で訪ねてきたのは、十月のとある月曜日のことであった。
电脑杂技集团的平山夫妇双双到访,那是10月某个星期一的事情。
二〇〇四年、米大リーグでジョージ・シスラーの持つ年間最多安打記録をイチローが破った翌週のことである。
也就是2004年美国职棒大联盟的铃木一郎选手打破乔治·西斯勒所保持的年度最高安打记录的第二周。
半沢直樹が、重要な顧客だけが通される第一応接室に出向いたとき、すでに次長の諸田祥一と森山雅弘のふたりがいて、IT企業の電脳雑伎集団を率いる平山一正社長と、その妻で同社副社長の美幸夫人の相手をしていた。
当半泽直树走进只对重要客户开放的第一接待室时,次长诸田祥一和森山雅宏两人已经到场,正接待IT企业电脑杂技集团的平山一正社长及其夫人美幸,美幸夫人也是该公司副社长。
電脳雑伎集団は、平山が三十五歳のとき、それまで勤務していた総合商社を辞して創業したベンチャー企業であった。中国企業を連想させる社名は、かつて中国雑伎団によるアクロバティックな演技を見て感動した平山が、IT分野でも同じ超絶技巧を駆使するプロ集団をイメージして命名したものだ。
平山在35岁上离开了一直供职的综合商社,然后创建了风投企业电脑杂技集团。该公司名称让人联想到中国企业,这是由于平山看过中国杂技团的惊险杂技,平山深受触动,希望在IT领域也同样能利用超绝技巧来展现职业集团的形象,因此而命名。
株式を新興市場に上場したのが創業五年目。この時点で、平山は巨額の創業者利益を得て、日本の起業家のいわばスター的な存在にまでのし上がり、いまやその世界では知らぬ者のない有名人になっている。
公司在创建第五年上在新兴市场上市,彼时平山获取了巨额创始人利益,在日本创业者当中成为明星般的存在,现在IT领域已无人不知。
今年五十歳になる平山はサラリーマン時代を彷彿とさせる地味なスーツ姿だが、一方の美幸は、ひと目でそれとわかる派手なブランド物の服に身を包んでいた。
今年满50岁的平山穿着朴素的西服,仿佛他还是工薪族,另一边的美幸则全身包裹在一看便知的华丽名牌时装里。
半沢が来る前にいい話でもあったのか、いま諸田が期待に顔を輝かせ、肘掛け椅子を半沢に勧めた。その諸田の横では、森山が、いつもの仏頂面でノートを広げ、ボールペンを構えている。
可能半泽进来前说到什么好事吧,诸田脸上闪现着期待的样子,他给半泽让了扶手椅。在诸田旁边,森山带着万年扑克脸摊开笔记本,并拿着圆珠笔。
「こちらからまたご挨拶にお伺いしようと思っていたところです。わざわざお越しいただきまして、ありがとうございます」半沢は礼をいった。平山とは、それまで勤務していた東京中央銀行からこの東京セントラル証券へ出向を命じられた二カ月前に部長就任挨拶で初めて会社を訪ねたとき以来である。
“本来弊公司准备再上门拜访问候的,还劳烦您二位专程前来,实在抱歉。”半泽寒暄道,他是第二次见到平山,第一次是在两月前,他刚从东京中央银行调职到东京中央证券就任部长时拜访了平山公司。
重要な顧客という位置付けにはなっているものの、電脳雑伎集団との関係は鳴かず飛ばずで、上場時の主幹事を務めたのを最後にさしたる取引実績がない。担当の森山を通じて様々な商品を持ち込んでも、ことごとく門前払いを食らわされているといった状況であった。
尽管电脑杂技集团被定位为重要客户,不过与其关系不温不火,除了上市时担任负责方外并无实际业务往来。虽然让负责人森山上门推销各种金融产品,不过都吃了闭门羹。
「重要なお話なので、部長にもぜひ、同席していただきたいとのことです」それが商談だと勝手に期待しているらしい諸田の言葉に、礼をいいながらベンチャー企業の創業者夫妻を見やった半沢は、ふと眉を上げた。
“听说是有重要事情,所以才想让部长也务必能出席。”听着诸田那自以为业务上门的说法,半泽一边回礼,一边看了风投企业的创始人夫妻俩,突然吊起了眉梢。
ふたりの表情にいつにない真剣なものが浮かんでいたからである。ただならぬ気配が漂い出ている。
两人脸上浮现出平常少见的认真表情,半泽感觉此事非同寻常。