拝啓 陽春の候 このたびはご多忙中にもかかわらず、小生のために盛大な送別の宴を催してくださいまして、ありがとうございました。身にあまる光栄と恐縮いたしております。
離島への赴任でございますので、思うように準備ができませず、雑事に追われる毎日でございます。もう一度お目にかかりたく思っておりましたのに、不本意でございますがお許しください。
対馬は海の幸の豊かなところだそうです。ぜひご家族の皆様でおいでくださいますように。お待ち申しあげております。
大変に遠く離れ、不安な気もしております。どうぞなお一層のご指導をお願い申しあげます。東京の香りも重ねてお願いいたします。
末筆ながら、奥様によろしくお伝えください。
取り急ぎ、お礼申しあげます。
敬具