拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申しあげます。
さて、先日の当家引っ越しに際しましては、大変お手数をわずらわし、すっかり恐縮いたしております。お疲れになったのではないかと案じておりますが、いかがでございますか。次の日にはご出張と承っておりましたので、大変申しわけなく、また、何かとお骨折りいただいたうえに、みごとな花瓶までちょうだいいたしまして、厚くお礼申しあげます。末永くわが家の宝として愛用されていただきます。
末筆ながら、ご家族の皆様によろしくお伝えくださるようお願い申しあげます。
簡単ではございますが、取り急ぎお礼申しあげます。
敬具
「お疲れになったのではないかと……」と相手を思いやる言葉をそえる。 |