(誤)彼に先方との仲介役を頼んでも、木に寄りて魚を求めるようなものだと思うよ。先方の会社に知人がいるといっても、守衛さんだけらしいから。
(コメント:「木に縁りて(縁って)魚を求める」が正しい。「木に縁りて魚を求む」は、「(木によじ登って魚を捕(と)ろうとする意から)目的を実現させるための手段が間違っていて、何かを得ようとしても得られないこと。また、見当違いのはなはだ難しい望みを持つこと」をいう。「縁」は「よじ登る」意。冒頭例のように「木に寄りて…」とは書かない。(「寄らば大樹の陰」の場合は「寄る」。)出典は中国の「孟子(もうし)」〈梁恵王(りょうけいおう)・上〉。)