このセレモニーがあなたがたもすでに聞いたように、この議事堂の西側で行なわれるのは歴史上始めてのことである。ここに立っていると、壮大な眺めが目に入り、この都市のすばらしく美しく、歴史に彩られた町並みがひらけている。この屋根のないモールの端は、われわれがその肩の上にのっている偉大な人々にとって神聖な場所なのである。
われわれの目の前には、歴史的な価値のある人のモニュメントがある。ジョージ・ワシントンはわれわれの国の建国者である。謙虚な人柄で、権力の座にはしぶしぶながらついた人だった。ワシントンはアメリカを独立戦争の勝利から独立国家としての揺籃期まで導いた。もう一方の端には、トーマス・ジェファーソンの荘厳な記念碑がある。アメリカ独立宣言は、彼の雄弁さで輝いている。
そしてリフレクティングプールを超えてリンカーン記念堂の荘厳な柱がある。だれでもアブラハム・リンカーンの人生にアメリカの真の意味が見出されることは、心から理解できるだろう。
英雄のモニュメントをこえるとポトマック川がある。その対岸には、アーリントン国立墓地のなだらかな丘があり、そのシンプルな白い目印が十字架やダビデの星をささえ、列をなしている。それらは結局のところ、われわれの自由に支払われた代償のほんの一部分にすぎない。
その目印のどの一つをとっても、私が先ほど話したようなヒーローのモニュメントである。その命はベローの森やアルゴンヌ, オマハビーチ, サレルノそして地球の反対側のガダルカナル、タラワ、ポーク・チョップ・ヒル、長津湖、そしてベトナムという場所での何百の水田やジャングルで失われた。
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