尊敬語動詞
1.「いらっしゃる」(3級)「おいでになる」(3級)
意味:=いる
①「すみません、ご主人はいらっしゃいますか、」「いいえ、おりませか」
(=すみません、ご主人はおいでになりますか。)「いいえ、おりません。」
②私がちょっと言ってまいりますので、こちらにおらしゃってください。
(=私はちょっといってまいりますので、こちらにおいでになってください。)
③先生は今日ずっと行って研究室においでになります.(=研究室にいらってください)
説明:(1)「いらっしゃる」は会話の中で「いらしる」という言い方もある。
(2)「おいでになる」は「おいでてす」という言い方もある。
例文:私が参った時、奥さんはどこにおいででしたか。
(3)「いらっしゃる」と「おいでになる」は話し手が尊敬の意を込めて他人の存在を言う時に使う言葉であり、それ以外の存在には使われない。
誤:この案についてまだ何かご意見はいらしゃいませんか。
正:この案についてまだ何かご意見はございませんか。(或いは:ありませんか)
(4)「いらっしゃる」「おいでになる」のほかに存在を表す尊敬語は「折られる」がある。意味はまったく同じであるが、程度が違うだけである。その関係は次のとおり。
「おいでになる」=>「いらっしゃる」=>おられる
2.「いらっしゃる」(3級)「おいでになる」(3級)「おこしになる」(2級)
意味:=行く、来る
① 先生、明日のパ-テイ-にいらっしゃいますか。
(=先生、明日のパ-テイ-においでになりますか/おこしになりますか)
② 申し訳ございません。ちょっとうけつけまでいらっしゃてくださいか。
③ 私たちは皆様のおこしになるのを楽しみにしております。こちらへどうぞ、いらっしゃてください。
説明:尊敬の程度は次のようである。
「お越しになる」=>「おいでになる」=>「いらっしゃる」
3.「おいでくださる」(2級)「おいでください」(3級)
「おこしくださる」(2級)「おこしください」(2級)
意味:=来てくれる
① どうぞこちらへおいでください。(=おこそください)
② 皆さん,ようこそ上海へおいでくださいました。(お越しくださいました)
③ 奥様とご一緒におこしくだされば幸いです。
④ お忙しいところおいでくださいまして、どうもありがとうごさいます。
説明:「おこし+の+名詞」「おいで+の+名詞」の使い方もある。
例 「日本からおこしの田中さんはどの方でいらっしゃいますか。
「東京においでの客様は、ここでお乗換えです」
4.「見える/お見えになる」(3級)
意味:=来てくれる
①「どなだか私を訪ねて見えましたか」「いいえ、どなたもみえませんでした」
②「社長、お客さんがみえました。」
③「今、田中さんから,電話がございました。後30分でおみえになるをうです。」
④「123会社の部長は、お見えになっていらっしゃいますか」
説明:(1)「お見えです」といういいかたもある。
例文:「ああ、若いご婦人のお客様が尋ねてお見えでした。」
誤:お客さんは何時におみえられますか。
正:お客さんは何時にみえますか。(=おみえになります)
5.「あがる」(2級)「召し上がる」(3級)「召す」(1級)
意味:食べる.飲む
① つまらないものですが、どうぞめしあがってください/あがってください。
② どうぞご飯/コーヒを上がっていらしゃってください。
③ 自分で作ったんですが、どうぞお上がりください
④ あの方は煙草も上がるをそうですから、煙草を用意しましょう。
⑤ あのう、おさけを召されますか。
説明:(1)「召し上がる」は「上がる」より尊敬の程度が高い。「召し」と「召し上がる」は尊敬の程度がほぼ同じぐらいである。
(2)「おあがりになる/おあがりくださる」とはいえるが、「お召し上がりになる/お召し上がりくださる」とは普通言わない。
(3) 「召す」は「召される」という形で表現するのは多い。
6.「ご覧になる」(3級)
意味:=見る.読む
① 先生の奥様はいつもこの番組をごらんいなるをうです。
② 皆さん、展示会をごゆっくりごらんになってください。
③ この本をごらんになったことがありますか。
7.「ご覧くださる」(2級)「ご覧ください」(3級)
意味:=見てくれる、読んでくれる
① 先生は私のレポ-トを丁寧にごらんくださった。
② 市役所の関係部門の方方が午前私たちの学校へいらっしゃいました。そして子供たちが書いた絵を興味深そうにごらんくださいました。
③ 皆さん、展示会をごゆっくりご覧ください。
説明:「御覧なさい」ということばがあるが、尊敬の言い方ではないの注意するよう。
8.「おっしゃる」(3級)
意味:=言う
① 失礼ですが、お名前はなんとおっしゃいますか。
② 何か困ることがありましたら、遠慮なくおっしゃってください。
③ 先生のおっしゃるとおりにすればいいでしょう。
9.「ご存じ」(3級)
意味:=知る (注意:「ごぞじです」の否定式は「ご存じない」と「ごぞんじではない」このふたつである。)
① ご存知のように、中国は世界で人口が一番多い国となりました。
② 来週パ-テイ-があることをご存じでしょうか
③ 上海蟹の美味しさをまだご存じない/ごぞんじではないようですね。
④ 中国の事をよくご存じでいらっしゃいますね。(=よくごぞんじですね)
10.「なさる」(3級)
意味:=する
① 先生は授業いがいにもいろいろな仕事をなさっている。
② 今年の夏休みはどうなさるおつもりですか。
③ 何をなさろうと、あなたの勝手です。
④ 自分のことはご自分でなさってください。
11.「くださる/ください」(3級.4級)
意味:=くれる/くれ
① 先生は私にこの本をくださった。
② あれをください(ませんか)。
③ 日本に着いたら、Eメ-ルをください(ませんか)。
④ これは隣の叔父さんが私の誕生日にくださったプレゼントです
12.「召す」(1級)
意味:慣用句として覚えてほしい。
「着物を召す」=「着物を着る」
「お風邪を召す」=「風邪を引く」
「お年を召す」=「年をとる」
「お気に召す」=「気に入る」
「お風呂を召す」=「お風呂にいる」
「(花)を召す」=「花を買う」など
① 外はお寒卯ございますから、どうぞ尾―派-を召しになってください。そして帽子もお召しになってください。(或いは:お召しください)
② お風邪などお召しになりませんよう、どうぞお気をつけください。
③ 「お疲れになったでしょう。どうぞお風呂をお召しください。」
④ 「先にお風呂をめされたらいかがでしょうか。」
⑤ いかがでしょうか。こちらのお着物はお気に召されでしょうか。(或いは:おきにめしましたか)
⑥ この帽子をめしませ。よく似合いますよ。
⑦ 旦那様はこれが(服を指す)お好きで、よくお召しになりました。本当のお年を召してもよくお似合いになtったんでざいます。
尊敬語表現文型
13.「~ていらっしゃる」(3級)
接続:動詞連用形(即ち:ます形)+ていらっしゃる
意味:=~ている
① 先生は中国の近代史を研究していらっしゃいます。
② 田中さんはどこにすんでいらっしゃいますか。
③ あの方は今何か考えていらっしゃるようです