これがわれわれの偉大さへの呼びかけです。
わたしは、アメリカ国民がその呼びかけへ答える準備ができていると信じています。
この世紀の2/3は、誇るべき成果をあげたときでした。われわれは科学、産業、農業において大きな発展をなしとげました。われわれは今までより、広範囲に富を分配しなければなりません。われわれはとうとう、現代の経済がたえまなく発展するように管理することを学んできました。
われわれは、自由に新たな広がりをもたらしてきました。そして白人だけでなく黒人に対しても、その約束を実現しはじめてきています。
われわれは、将来の希望を今日の若者にみることができます。私はアメリカの若者をよく知っているし、信じています。われわれは、歴史上のどの世代とくらべても若者が十分に教育をうけ、よりかかわりをもたれ、良心によって積極的に行動することを誇ることができるのです。
歴史上これほど公正で豊かな社会を築き上げること、もしくはこれほどそうする意思をもったことに近づいたときはありません。われわれの力は強大ですが、また弱さを率直に評価し、希望をもってその弱さをとりあげることができるのです。
1/3世紀近く前に同じ場所に立ち、フランクリン・デラノ・ルーズベルトは不況に打ちひしがれ、恐怖にとらわれていた国民に演説をしました。国難をきりぬけるためにこう言ったのです。「神に感謝します、それは物質にかかわることだけなのです」
われわれの今日の危機は、その逆なのです。
われわれは物質的には豊かになったが、精神においてはみじめなものです。かなりの正確さでもって月に到着できるのに、地球上の騒々しい争いに巻き込まれているのです。
われわれは平和を望みながら、戦争に足をすくわれています。われわれは団結を望みながら、分離しています。われわれは充実した人生を望みながら、自らのまわりで空虚な人生を目にしています。われわれは、他人が助けてくれるのを待ちながら、するべき仕事をただ見ているだけなのです。
精神の危機に対しては、精神でもってこたえる必要があります。
その答えをみつけるためには、われわれは自身をみつめなければなりません。
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