銃を撃てば煙が立つ。スモーキングガンという言葉には「決定的証拠」の意味がある。イラク戦争開戦前の国連で、この語が飛び交うのをよく聞いた。イラクが大量破壊兵器を持っている確証を示すように、各国は米に求めた
枪炮轰鸣,浓烟滚滚。Smoking Gun一词具有“确切证据”的意思。在伊拉克战争开战前的联合国,我们就曾听到被广泛使用的这个词汇。各国纷纷要求美国提供伊拉克拥有大规模杀伤性武器的证据。
安保理で証拠を公表したあと、米政府の高官は言ったものだ。「1927年のヤンキースではなく、63年のドジャースだ」。ベーブ・ルースらのホームランで優勝したヤ軍ではなく、ヒットをこつこつ重ねて勝ったド軍だと。すなわち状況証拠の積み重ねである
在安理会公开了证据之后美国政府高官说到,“我们不是1927年的洋基队(New York Yankees),而是1963年的道奇队(Los Angeles Dodgers)”即不是因为貝布·鲁斯(Babe Ruth)等人的本垒打球而摘冠的纽约洋基队,而是靠一记一记的安打奠定胜利的旧金山道奇队。也就是说充分掌握着一个又一个证据。
たとえはうまかったが、大量破壊兵器はなかった。1年の後、当時のパウエル米国務長官が、開戦に反対だった仏の外相に「今でも戦争を始めたいか」と衆人の前で問われ、唇をかんだという話を耳にした
假设是完美的,可实际上大规模杀伤性武器并不存在。我曾经听说过,1年之后当时的美国国务卿鲍威尔在众人面前遭到反对开战的法国外相“现在你还想开战吗?”的质问时,咬着嘴唇流露出一脸的无奈。
時は流れて、目下の焦点はイラクの隣国シリアである。化学兵器が使われたのはまず間違いないという。だが、アサド政権側が使ったとする米政府の「確信」に各国は慎重だ。スモーキングガンは今のところ示されていない
时过境迁,眼下的焦点集中在伊拉克的邻国叙利亚身上。据说,化学武器肯定是使用了,不过,对于美国政府认为是阿萨德政府方面使用的“确信”,各国均持慎重的态度。因为现在并未显示出Smoking Gun来。
「私はすべての戦争に反対するのではない。愚かな戦争に反対するのだ」とオバマ大統領はかつて述べていた。軍事介入の賢愚と正邪、損得で米議会は揺れる
“我并非反对任何战争,而是反对愚蠢的战争。”这是奥巴马曾经说过的话。面对军事介入是睿智还是愚钝、正义还是邪恶、有利还是不利的问题,美国国会左右摇摆难以定夺。
シリアの現実は米の懲罰的な攻撃で解けるとは思えず、硬軟合わせた国際協調が欠かせない。イラク戦争を振り返れば、もう一つの誤りは「終わらせ方」の戦略の甘さだったと言われる。火に油を注ぐだけの介入になるなら、人々をもっと泣かすことになる。
我们不认为美国的惩罚能够调解叙利亚战乱的现实,软硬兼施的国际协调不可或缺。在回顾伊拉克战争时,人们还谈到犯下的一个错误是在“结束方式”上的战略性高估。如果只是火上浇油似的介入的话,只能造成平民百姓更悲痛地哭泣。