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牡丹と桜の縁

作者:未知  来源:贯通论坛   更新:2005-9-18 8:36:00  点击:  切换到繁體中文

 

徐 志剛
 花と国民性に関する西園寺先生の見解には独特なものがある。よく考えてみると、日本人を桜にたとえ、中国人の性格特徴を牡丹にたとえることは、十分に適切だとは言えないが、しかし、それほど強引でもないような気がする。
 私の古里―山東省の青島にも桜が多いが、いずれも遠いところからの来客で、ドイツの西洋桜、日本の東洋桜と、それぞれその美しさを競っている。青島は季節的に東京よりやや遅く、晩春初夏、東京の桜がとっくに散ってしまったころ、我古里の桜はちょうど花盛りを迎えるのである。メーデー前後の何日かの休日は、絶好の花見の時期となる。

 桜を「輸入」花とすれば、牡丹は中国の原産だと言えよう。牡丹は山東省荷澤と河南省の洛陽に多い。西園寺先生が訪れた済南から西に3時間ぐらい行ったところに荷澤がある。花咲く季節になると、果てしない花の大海原が広がり、東西南北から観光客が次々に押し寄せる。満開の牡丹は人々に我を忘れるほどの喜びを与えてくれるのだ。牡丹は妖艶であるわりには、辺ぴなところに育つ。それが、楊貴妃のちょう愛と文人たちの文筆のおかげで、ますます華やかさが膨らみ、早々と花王の栄冠を手にすることができたのである。

 しかし、牡丹をここまで持ち上げた楊貴妃は惜しくも美人薄命で、美しくて悲しい物語を残した。

 日本留学の時に、この物語の日本版続編を聞くことになるとは思いにも寄らなかった。名古屋の熱田神宮は1000年の歴史を誇る神社であるが、楊貴妃がここで牡丹と相伴って生活していたという美しい物語が伝えられている。聞くところによると、多情な皇帝は、人々の目を忍んで、楊貴妃を遠い日本に送り、楊貴妃はここで寂しい一生を過ごしたそうだ……。楊貴妃が日本に渡ってきたというこの伝説は、人々のやるせない気持ちを幾分慰めるものである。

 時代は発展するものである。先生がおしゃったように、社会も人間も少なからぬ変化を起こしている。ただ、一つだけ変わらないものがあると言えるなら、それは、日本人の桜に対する熱い愛であり、中国人の牡丹に対する一途な愛だと言えよう。

 つい先日、日本・沖縄の某高校生からわれわれのところにお手紙が届き、牡丹の栽培方法を尋ねられた。彼が通っている学校は中国の学校と姉妹校を結んでおり、彼らが桜を送ったら、中国から牡丹の種が送られてきたという。どうしてもこの牡丹を無事に咲かせたいが、経験がないため、手紙で牡丹の種からの栽培方法を尋ねようとしたのである。

 私は、この互いの交流と理解を象徴する桜と牡丹に祝福を捧げたい。その花が、根を下ろし、芽を吹き、花を咲かせることを願ってやまない。実は、中国の各地にも桜林があって、桜の花見はずいぶん前から中国人の春先の一大行事として定着しており、日本人も同じく牡丹の花が好きなようだ。今後、中国に桜の木がますます多くなり、日本で牡丹の花がますますきれいに咲くことと信じている。このような桜と牡丹の交流は、中日両国人民の交流の歴史に、牡丹と桜の縁として残るだろう。そして、知らず知らずのうちに、両国人民の「国民性」にも影響を及ぼすだろう。

 ちなみに、ちょうど今日(4月15日)、第18回国際洛陽牡丹祭りの幕が上がる。西園寺先生はしばらく中国にいらしてないのでは?できれば、ぜひお忙しい中から、お時間を割いて荷澤と洛陽に来られ、牡丹の風貌を一目ご覧になってほしい。

徐 志剛 (人民日報)  



牡丹樱花缘  徐 志刚

  关于花与国民性,西园寺先生的见解很有独到之处。细细想来,以樱花比喻日本人、牡丹比喻中国人的性格特征,虽难说十分吻合,却也不算勉强。
  在我的故乡山东青岛,也有许多樱花,都是远道的来客。德国的西洋樱,日本的东洋樱,在这里争奇斗艳。青岛的季节比东京略晚,春末夏初,东京的樱花早已开过,故乡的樱花却是盛开时节。“五一节”前后,几天休假,给人们提供了极好的赏樱时机。

  如果说樱花是“进口”花,那牡丹就是中国原产了。牡丹以山东菏泽和河南的洛阳为多。从西园寺先生到访的济南,西去三个小时就是菏泽。花开时节,一望无际,天南海北的游客摩肩接踵,盛开的牡丹给人们带来了忘情的欢乐。牡丹娇艳却生于僻乡,但承杨贵妃的宠爱,加之文人墨客的鼓吹,富贵有加,早早赢得花王的桂冠。

  然而,成就她们的杨贵妃却是红颜薄命,留下了一个美丽而凄惨的故事。

  留学日本时,没有想到,居然听到了这个故事在日本的下篇。名古屋的热田神宫,一所千年神社,流传着杨贵妃在此与牡丹相伴的美谈。据说,多情的皇帝避开人的耳目,偷偷将贵妃送到了遥远的扶桑,贵妃在这里伴着牡丹渡过了寂寞的一生…… 。这个贵妃东渡扶桑的传说,给人们在遗憾中留下了些许安慰。

  时代是发展的,正如先生所说,无论是社会,还是人,都会有不小的变化。如果说,有一点不会变的,大概就是日本人对樱花的热爱、中国人对牡丹的钟情吧。就在前两天,我们收到来自日本冲绳某高中的一封来信,询问牡丹的栽培方法。他们和中国的学校结成姐妹校,他们送去了樱花,对方回赠的是牡丹种子。他们一心要把这牡丹栽培成功,因为没有经验,特来信询问从种子开始的培育方法。

  很愿意为这象征交流和理解的樱花、牡丹祝福,希望她们能够生根,发芽,开花。实际上,中国各地已有很多樱花树林,欣赏樱花早已成为中国人春天的一大盛事,而日本人也同样喜爱牡丹。相信今后,中国的樱树会越栽越多,日本的牡丹也越开越旺,这种樱花和牡丹的交流,将在中日人民相互交往的历史上,留下一个牡丹樱花缘的佳话,甚而潜移默化地影响两国人民的“国民性”吧。

  顺便一提的是,第十八届国际洛阳牡丹节刚好于今天(四月十五日)开幕。西园寺先生有些时间没有来中国了吧?如能抽出时间,不妨忙里偷闲地来荷泽和洛阳走走,观赏一下牡丹的风采。

徐 志刚 (人民日报)


 

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