三日目の夜、音が止むと一巻きの布を持って娘は出てきました。
「おとうさん、おかあさん。これを見てください。できました。」
それは実に美しいままで見たことのない織物でした。
「何と美しい織物でしょう。こんな素晴らしい織物を見るのは初めてです。」とおばあさん。
「これは鶴の織物と言うものです。どうか明日町に行って売ってください。そしてもっと糸を買ってきてください。」
次の日、おじいさんは町へ出かけました。
「鶴の織物はいらんかね。鶴の織物はいらんかね。」とおじいさんは町を歩きました。とても高いお金で売れたのでおじいさんは糸と他の物を買いました。そしてうれしく家に帰りました。
次の日、娘はまた織物を織りはじめました。三日が過ぎたとき、おばあさんはおじいさんに言いました。
「すばらしい織物をどうやっておるんじゃろ。ちっとのぞいてみたい。」
「そんなことするもんじゃない。決してのぞいてはいけないと言っていた。」
でもおばあさんはおじいさんの言うことには耳を傾けませんでした。
「ちょっとだけ。ほんのちょっとだけですよ。」とうとうのぞいてしまいました。
「まあ、」鶴が機を織っているのを見て驚きました。
一羽の鶴が長いくちばしを使って羽根を抜いて糸に織り込んでいました。残っている羽根はあとわずかでした。
「おじいさん、鶴が機を織っていますよ。」とささやきました。
その夜、娘は織物を持って部屋から出てきました。
「おとうさん、おかあさん、ご恩は決して忘れません。私はわなにかかっているところを助けられた鶴です。恩返しに来たのですが、姿をみられたからにはもうここにはいられません。長い間ありがとうございました。」と手を広げると、鶴になり、空に舞い上がると家の上を回って、山の方に飛んで行ってしまいました。
注解: 機を織る:织布。
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日语童话故事仙鹤报恩
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