私見だが「サラリーマン」という言葉はあまり良い意味では使われない。我々も時折、「近ごろの記者はサラリーマン化したねぇ」などとチクリと刺される。サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ……という流行歌もあった。
虽然是我个人看法,但“工薪职员”这一词语基本上没有用作好的意思。我们有时会被“最近的记者工薪职员化了”等话语所讽刺。也有流行歌唱到“做薪金生活者是件开心的事情……”。
サラリーの語は、ローマ時代の兵士に与えられた「塩を買うための報酬」に由来する。貴重だったらしく、中世英国では家に塩の貯蔵庫のあることが貴族の自慢だったという。人は塩なしに生きられない。そして猛暑の夏、「塩入り」の食べ物、飲み物に人々の手が伸びている。
薪水一词,来源于罗马时代给与士兵“买盐的薪酬”。盐那时很贵重,在中世纪的英国,家里有储藏盐的仓库是贵族值得骄傲的事情。人没有盐就无法生存。并且在炎炎夏日,人们多食用“加盐的食物”以及“饮料”。
熱中症でこれまでに、全国で約3万5千人が救急搬送された。予防意識の高まりが「塩人気」を生み、ある飲料メーカーの塩サイダーは発売1カ月で年間目標を超えた。スーパーの棚には各種の塩(しお)飴(あめ)がずらりと並ぶ。
到现在为止因为中暑而被救护车送到医院的患者在全国有大约3万5千人。预防意识的提升诞生了“盐人气”,某个饮料制造厂商的盐汽水一个月的销售就超过了年度目标。在超市的货架上,各种加盐麦芽糖排成一大排。
〈ことごとく死にゆく輩(やから)と思へども死にさうもなき一人二人(ひとりふたり)ゐる〉。島田修二さんのユーモラスな一首だが、死にそうもない頑健者が病むのを「鬼の霍乱(かくらん)」と言う。霍乱とは熱中症や食あたりをさすそうだから、暑気は侮れない。
岛田修二先生有一首幽默的诗“虽然全部都濒临死亡,但也有一两个种不死”,但我们称呼那些不死的健壮者所患的疾病为“鬼之霍乱”。所谓霍乱就是指中暑和食物中毒,所以不能轻视暑气。
その暑さも明日あたりから一段落らしい。列島の天気予報は久々に傘のマークが連なっている。雨のあと、高い天に刷(は)いたような雲が浮けば、夏と秋がすれ違う「ゆきあいの空」となる。
这炎热天气从明日左右就告了一段了。列岛的天气预报将出现一串许久不见的雨伞符号了。雨过之后,如果晴朗天空浮着一抹云彩,那么这就是夏秋交替的“转换之天”。
とはいえバテが出る頃だけに、盆明けの電車に揺られるサラリーマンも楽ではない。生身の体をかばいつつ秋を待ちたい。もうひと辛抱か、ふた辛抱か。残暑の酷ならざるを、お天道様に願いながら。
话虽如此,正因为是夏困之时,盂兰盆节过后在电车里摇晃的工薪族并不轻松。在保护身体的同时,期盼秋日的来到。再忍耐下?还要忍耐吗?祈祷老天不要让秋老虎逞威。