最近の状況は、セイディの気持ちに大きな痛手を与えています。何もかもが彼女にとって悪い方向へ向かっているようで、何か悪いことが起きると、彼女はただそれを積み上げて、自分のせいだと考えてしまいます。このため、マイルズの狭心症の発作が彼女とは無関係だということを受け入れることがセイディには難しいのです。しかし、マイルズは、きっぱりと、彼女に責任はないと言い切ります。マイルズには、彼女がこのことで落ち込んでいるのは、現在彼女をとりまいているもっと大きな問題のせいだということもわかっています。彼らの関係は深まり始めたばかりで、セイディはまだマイルズにレイプされたことを言いたくないと思っています。しかしながら、次回のダイアログで、セイディの過去がもう少しわかります。
忘れて
Sadie: 今日の気分はどう、マイルズ?
Miles: 良くなったよ、でも昨日の小さな発作で少し怖くなったね。ばかなことしたよ。次はこんなにラッキーにはいかないかもね。次に心臓発作が起きたら、医者の考えでは、あの程度のショックでも、今、この状態では、命取りになるだろうって。
Sadie: のんびりしなくちゃ、マイルズ。お医者様にいいって言われるまで散歩とかしちゃだめよ。私、絶対に、二度とあなたを動揺させるようなことはしないわ…これ以上わたしのせいであなたを大変な目にあわせたくないの、だから絶対に、昨日のようなことはもうしないで。とくに私のためには。
Miles: まだ自分のせいだったって思っているんだね?
Sadie: そうね、あなたはそう思わない?…お医者さまが言ってたわ、あなたは心配していて、それが過度のストレスの原因で、そのストレスが狭心症の発作の一因になったって。責任を感じずにはいられないじゃない?
Miles: 君にそうしろって言われたわけじゃないんだからね、セイディ。昨日言ったように、昨日外に出た本当の理由は、部屋にいるのに嫌気がさしたからなんだ。あんなにステキな日を無駄にできるわけがないだろ?
Sadie: 昨日は天気が良かったわよね?
Miles: だから、外に出たのは自分のためだったんだ。新鮮な空気を吸って、お日様の光を感じて、そして、また人と会いたくてね。独りで部屋に閉じこもっているのは辛いことだよ。どっちみち君のところへ行くつもりだった。この間悪いことしたと思っていたから。そして散 歩から戻る途中、あの花を見て、ステキなプレゼントになるって思って、買って持って行った。自分で選んだことだよ。.それに、ほら、昨日からちょっと興奮しているとしても、 心のどこかで、もしかするとほとんど全体で、その価値は あったって思ってるんだ。
Sadie: そんなこと言っても…
Miles: セイディ、君はかわいい女の子だけど、君が知っていることすべてが、君の言動のせいで、直接決まるってわけじゃないんだよ…いまだに自分の自由意志を持っている人もいるんだ…だから私のことを心配するのはやめなさい。
Sadie: わかったわ。
Miles: 実を言うと、君の今の感じ方は、昨日やこの間の出来事よりずっと重大なことの一部だと思うな。
Sadie: どういう意味?
Miles: つまり、まずは、君の顔の青あざがどうしてできたのか、詳しく教えてくれないかい?
Sadie: 私、本当に、そのことについては話したくないの。
Miles: よし、それじゃ、君が何故他の人からどう思われるかをそんなに気にするのかってことから始めようか。