为官之道 实难恪守
公務員のことを戦前は官吏といった。そのあるべき姿を「吏道(りどう)」という。故後藤田正晴(ごとうだまさはる)氏は政界に転じる前に警察庁長官や事務方トップの官房副長官をつとめた。内務省に入った時に役人の心構えを教わったという。中国の古典にある言葉だ
战前人们将公务员称之为官吏,将他们的为官形象称之为“吏道”。已故的后藤田正晴先生在转入政政府机关之前曾经担任过警察厅长官及事务方面最高的官房副长官。在进入内务省的时候,得到了为官心理素质方面的指教,主要是中国的典故。
〈爾の俸(ほう) 爾の禄は/民の膏(こう) 民の脂(し)なり/下民(かみん)は虐げ易きも/上天は欺(あざむ)き難(がた)し〉。お前がもらう給料は人々の払う税金、つまりは汗と脂(あぶら)の結晶である。それを忘れて人々を虐げるなら天罰が下るぞ、と
〈尔俸尔禄/民脂民膏/下民易虐/上天难欺〉,意思是尔等所得的俸禄是人民缴纳的税金,即血汗的结晶,若忘记这些并虐待人民将遭受老天惩罚。
後藤田氏は後年、「この教えを再び」と説いた。次々と起こる後輩官僚らの不祥事に怒ってのことだ。自分が国を動かしているという自負は、ともすれば過信や思い上がり、国民を見下す高慢に転じる
多年之后,后藤田先生又提出了“重温此教诲”的主张,面对不断发生的后辈官员们的丑闻不由地使他勃然大怒。认为是自己在运转着国家机器的自负心理弄不好就有可能转变为过于自信、自以为是甚至是瞧不起国民的傲慢自大。
残念ながら氏の思いは生かされないままだ。このところも高級官僚のあきれるようなふるまいが続く。経産省のキャリアが匿名のブログに暴言を書き込んでいた。被災地は「もともと、ほぼ滅んでいた」「復興は不要だ」とはいかなる了見か
令人不无遗憾的是先生的想法却始终得不到贯彻。即便是在当今社会,高级官员那令人哀叹的所作作为仍然不断出现。最近,经济产业省官员在匿名博客上出言不逊一事被曝光。什么灾区“原本就是个正在走向消亡的地方”“灾后复兴大可不必”,真不知他在想些什么。
「じじぃばばぁ」だの、「死ねばいいのに」だの、人を蔑(さげす)む口汚さに驚く。復興庁の幹部がツイッターで市民団体のことを「左翼のクソども」と罵倒し、処分されたばかりである。こうした悪意や敵意はどこから出てくるのだろう。よほどの鬱屈が彼らの心に潜んでいるのか
还有,诸如“老头老太”呀,“死了算了”等等,蔑视他人的污言秽语令人震惊。复兴厅的干部因为在Twitter网站上辱骂市民团体为“左派臭狗屎”而遭到处分的事才刚刚了结,真不知道这些险恶思想及敌意从何而来,想必在他们这些人的内心深处一定隐藏着什么阴暗晦涩的东西。
エリート官僚たるもの頭の回転が速いだけでは足りない。それが後藤田氏の持論だった。人間的な幅や魅力、そしてゆとりも必要だ、と。吏道の立て直しは容易ではない。
精英官员仅有思维敏捷的头脑是不够的,这是后藤田先生的一贯观点。他认为人性化的包容与魅力,以及留有余地也是必不可少的。看来建立起为官之道还真不是件容易的事。