名選手の去り際はそれぞれに味がある。世界のホームラン王は「王貞治としてのバッティングができなくなった」と目を潤ませた。その年も30号には届いたが、ファンの落胆は誰より本人が知っていた。看板技の陰りは、選手生命さえ決する。
著名运动员在其告别体坛的时候,每个人都感觉到各自不同的滋味。世界本垒打之王则是湿润了眼眶动情地说,“从此不能再以王贞治的名义挥杆击球了”。当年,尽管也达到了本垒打30次,但是他本人比谁都清楚球迷们的失望情绪。标杆技巧的滑坡甚至会决定一个运动员的运动生命。
去年の貿易収支が31年ぶりの赤字と聞いて、一時代の終わりを思った。原材料を買い、優れた製品にして稼ぐ。技術と品質で戦う輸出立国こそ日本の命脈なのに、お家芸が思うに任せない。
当听说去年的贸易收支出现31年以来首次出现赤字的消息时,感觉到了一个时代的终结。从购买原材料,再将其制作成精良的产品并获取利润,以技术和质量称雄世界的出口立国之策才是日本的命脉。可尽管如此,这套看家本领却已无法继续尽如人愿了。
前回の赤字は王さん引退の年、第2次石油危機の後だった。エネルギーは鬼門だ。去年は原発事故で火力用の燃料輸入が急増した。輸入原油が通過するホルムズ海峡の緊張で、価格の先高感も強い。
上一次出现赤字是在王先生引退的那年,第2次石油危机之后。能源是个棘手的问题,由于去年核电站泄漏事故用于火力发电的燃料进口急剧增加。再加上进口原油的必经之路霍尔姆兹海峡的紧张局势增强了对于未来油价的高估感。
輸出はより厳しい。震災による生産減は去年限りでも、円高で工場が外に逃げる。頼みの中国市場は不安定、韓国の猛追で商品競争力とて絶対ではない。海外からの利子や配当で赤字が埋まらなければ、外国に借金するほかない。
出口则更为严峻。由于日元升值的缘故,因震灾所造成的生产骤减,仅去年一年就使得工厂纷纷迁至海外。可依靠的中国市场并不稳定,韩国又穷追不舍,这些原因使得竞争力不再是有绝对把握的筹码。如果从海外获得的利息及利润配额不能填补赤字造成的缺口,那么就只有先外国借钱这一条路可走了。
「真っすぐが通用するうちに、次の変化球を覚えておけよ」。西武のエースだった東尾修さんは、後輩の工藤公康投手にそう助言したという(『トップアスリート名語録』桑原晃弥(てるや)著)。直球とカーブ主体だった工藤さんは球種を増やし、30年近く現役を通した。
“当直线球还很管用时,你就要想到接下来的变化球了”,这是西武球队的掌门人东尾修先生对其师弟投球手工藤公康道出的心得(摘引自《顶级运动员名言录》桑原晃弥著)。这番话使得以直线球与香蕉球为主的工藤先生又增加了新的球路,以现役运动员的身份称霸球坛近30年。
さて、輸出に代わるべき日本の「決め球」である。円高に乗じて外国企業を買うのも一計だが、まずは空洞化を阻み、財政赤字を減らす守備固めを急ぎたい。幸いにも、いや不幸にしてと言うべきか、国に引退はない。
问题在于什么手段才是日本替代出口的“杀手锏”。趁着日元高腾的时机购买外国企业也不失为一计,然而,以阻止空洞化,减少财政赤字的加强防守才是当务之急。可幸的是,不,或许应该说不幸的是国家并没有引退这一说。