人から聞いたことをどう伝えますか?
基礎編
自宅の台所で。
アンナ:ただいま。あー、暑い、暑い。はい、お母さん。
(卵を渡す)
しゅうとめ:ありがと。ごくろうさま。
アンナ:混んでますね、この時間のレジって。
あ、そうそう、畑さんに会いましたよ、ばったり。
しゅうとめ:あ、そう?そう言えば最近会わないわねえ。
アンナ:畑さん、引っ越そうと思っているようですよ。
しゅうとめ:えーっ?そんな。
アンナ:え、でも…、「長い間お世話になって」って。
しゅうとめ:まさか…。
重要表現
畑さん、引っ越そうと思っているようですよ。
「~ようです」は人から聞いたことで判断したり、見て推測したことを他の人に伝える表現です。「引っ越そう」は「引っ越す」の意志の形です。「よ」は情報提示の終助詞です。
ポイント
目上の人や関係の遠い人に、もっと丁寧に人から聞いた
ことを伝える表現を覚えましょう。
応用編
茶道茶室で。
アンナ:こんにちは。今日は一番乗りですね、あたし。
先生:そうね。じゃ、始めましょうか。
(電話が鳴る)
先生:あ、やっと来た…。ごめんなさい、ちょっと時間かかりそうな電話なの。悪いけど、ちょっと待っててね。
アンナ:はい、わかりました。
(先輩ともう一人の生徒、茶室に入ってくる)
先輩:こんにちは。あら、先生は?
アンナ:ええ、ちょっと待っててほしいっておっしゃってました。
ちょっと時間がかかるお電話のようです。
先輩:あ、そうなの?じゃ、おしゃべりしてましょうか。
重要表現
ちょっと待っててほしいっておっしゃってました。
「っておっしゃってました」は「とおっしゃっていました」のくだけた口語の表現です。「おっしゃって」は「言って」の敬語で、目上の人から聞いたことを目上の人に伝えるときの表現です。
コラム
「彼岸」
春分の日(3月21日)と秋分の日(9月23日)は国民の祝日ですが、この日を中心として(中日と呼びます)、前3日間、後3日間の期間を「彼岸」と言います。春分と秋分の日には、昼と夜の長さが同じになります。それで、「暑さ寒さも彼岸まで」というように、彼岸が季節の変わり目にもなるのです。
「彼岸」は、仏教の考え方で、川の向こうの岸にある仏の世界を意味します。こちらの岸から向こうの岸に渡ることが仏教の目的の一つのようです。そのため、彼岸には、先祖を供養するためにお墓参りをします。
彼岸には、おはぎやぼたもちを仏壇に供える習慣があります。おはぎとぼたもちは実は同じ食べ物で、もち米と小豆で作られたものですが、おはぎは萩の花が咲く秋の呼び方で、ぼたもちは牡丹の花が咲く春の呼び方です。季節感を大切にする日本らしい呼び方ですね。
また、田んぼのあぜ道に、秋の彼岸の頃に咲く花で彼岸花という花があります。別名、「曼珠沙華」と言いますが、これは仏教の言葉で「赤い花」や「天上の花」のことを意味するようです。
(责任编辑:何佩琦)
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