程度
1.~限りだ
接続:感情を表す名詞.形容詞.形容動詞連体形+限りだ。
意味:最高に~だと感じる。客観的に他の人が外側から見て分かることではなく、現在、自分が非常にそう感じているという心の状態を表す。パラス文にもマイナス文にも来る
2.~からある
接続:数量詞+からある/~からある+名詞/からの+名詞
(人を修飾する場合、「~からいる」、金銭を修飾する場合、「~からする」も用いられる
意味:「~以上も」という意味。
3.~極まる/極まりない
接続:形容詞連体形+こと極まる/極まりない
形容動詞語幹+(なこと)極まる/極まりない
意味:この上なく、非常に~だ。話し手が感情的な言い方をする時
に使う。不愉快なことに使われることが多い。
注意:「極まりない」は否定形だが、意味は「きわまる」と同じだ。
4.~始末だ
接続:こ(そ、あ)の/こ(そ、あ)+始末だ。
活用詞(現在時)+始末だ
意味:~悪い結果になってしまった。(=ありさまだ)_
5.~たりとも
接続:数量詞+たりとも、~ない
意味:たとえ~でも、~ない(最小の量のものを挙げて、「~も~ない」と全否定を強くいういいかた。)
6.~たるもの
接続:(職業を表す)名詞+たるもの、~
意味:「~の立場にあるのだから/~身分である以上、それにふさわしく」といいたい時に使う。
7.~てやまない
接続:(祈る、願う、感嘆、感謝など、感情を表す)活用詞連用形+てやまない
意味:心から、~ている。相手に対する祈りや願いの気持ちが強く、ずっとそうっているといいたい時に使う。
8.~に至って/に至っては/に至っても/に至る/に至るまで
接続:(1)名詞、動詞連用形+に至って/に至るまで
意味:(事態が極限状態、重大な状態)になってはじめて/ようやく/やっと
接続:(2)名詞(ここ、今、ここまでなど)動詞連用形+に至っては、
意味:~(重大な事態)になって、もう(しようがない)
接続:(3)名詞、動詞連体形+に至っては
意味:~(極端な事)に触れると/言うと
接続:(4)名詞、動詞連体形+にいたっても(まだ、なお、いまだに)~
意味:~という極端な事態になっても、まだ~
接続:(6)名詞、動詞連体形+に至る
意味:とうとう/やがて~という程度に達する.書き言葉として使う。
接続:(7)名詞.動詞連体形+に至る名詞
意味:~から~までの。書き言葉として使う。
接続:(8)名詞+に至るまで、~
意味:~から~までも。書き言葉としてつかう。#P#
9.~にして
接続:(1)名詞+にしてはじめて、~可能形
意味:~こそ。文語で書き言葉である
接続:(2)名詞+にして、~だから、~できない
意味:~であっても/でさえできないのだから、~それより程度の低いものは、
できないのも無理はない。文語で書き言葉
接続:(2)(少数の特定の)副詞、名詞+にして
意味:~前の言葉を強調して使う。文語で書き言葉
10.~にたえる/にたえない
接続:(1)「見る、聞く、読む」などの名詞.動詞辞書形+に堪える/に堪えない
意味:~に値する;~価値がある/~に値しない、~価値がない
接続:(2)「感謝、遺憾、可憐、感激」などの名詞.動詞連体形+に堪えない
意味:~非常に;~てたまらない
11.~に足る/に足らない
接続:名詞.動詞連体形+に足る/に足らない
意味:に値する;~価値がある/~に値しない、~価値がない
説明:(1)会話では「~に足りる/~に足りない」を使う
(2)「~に足る」は「~に堪える」の(1)の意味と類似するが、
「~にたれう」の(2)の意味がない
12.~の至り
接続:(感激.光栄などを表す)名詞+の至り
意味:~限りだ、最高の~。話す人が感激した時や強く感じたことを表現する
時に言う。古い表現で、式辞挨拶に使われる場合が多い。パラス文に使われるのか多い。
13.~の極み
接続:(感激、痛恨などの)名詞/形容動詞語幹+の極み
意味:~限りだ;最高の~;~が極限まで達している。
説明:(1)「~かぎりだ」「~の至りだ」「~の極みだ」の使い分け
まず、接続が違う。「~限りだ」の前に名詞..形容動詞のほうに、形容詞も来る.次は、「~の極みを尽くすという言い方があるが、「~の至りを尽くす」と言う使い方がない。
14.~はおろか
接続:名詞+はおろか、~も/まで/さえ~
意味:~はもちろん、~も/まで~;~は言うまでもなく、~も/まで/さえ~
説明:「~はおろか」と「~はもちろん」
「~はおろか」は、話す人の驚きや不満の気持ちを表す。「~はもちろん」はいいことを言う時に使うのは殆どだ。
15.~もさることながら
接続:名詞+もさることながら
意味:~も無視できないが、後の事柄も~;~は無論だが、そればかりでなく。
16.ただ~のみ/ただ~のみならず
接続:(1)ただ~名詞.形容動詞語幹+のみ
意味:ただ~だけ
接続:(2)ただ~動詞連体形+のみだ
意味:ただ~ばかりだ。ある動作が進行する直前の状態のある事を表す。
「ただ」は省略できる。
接続:(3)ただ~名詞.形容動詞語幹+のみならず~も/まで
ただ~形容詞.動詞連体形+のみならず~も/まで
意味:ただ~だけでなく、ただ~ばかりでなく
説明:「~のみでなく/~のみか/~のみにとそまらず」などの表現もある。
これらは「~のみならず」の意味と同じである。
17.ひとり~だけでなく/ひとり~のみならず
接続:ひとり~名詞+だけでなく/のみならず。
意味:ただ~だけでなく。かきことば。