様子.状態
1.~ことなしに/なしに
接続:名詞.形式名詞こと+なしに/何の~もなしに
意味:普通は当然ずべき事だが、この場合はしないで、(後項をする)
2.~ごとし/ごとく/ごとき
接続:(1)名詞+の+ごとし/ごとく/ごとき
用言連体形+がごとし/がごとく/がごとき
意味:比喩を表す。様態助動詞「ようだ」の文語的表現。
「~如し=~ようだ」、「~ごとく=~ように」、「~ごとき=~ような」
接続:(2)名詞+(の)ごとし/ごとく/ごとき
意味:例示を表す。「の」が省略可。人を言う場合は軽視のニュアンスがある。
接続:(3)名詞+の.動詞連用形+たごとし/ごとく/ごとき
意味:内容を表す。
接続:(4)名詞+である.活用連体形+かのごとし/かのごとく/かのごとき
意味:推量を表す。会話では「~かのようだ」を用いる。
3.~とばかりに
接続:普通文+とばかり(に)/動詞命令形.禁止形+とばかりに
意味:「~」を言葉で言うのではなく、いかにもそのような態度や様子で、
ある動作をすると言う意味。(「~といわんばかりに」の省略式)
4.~ともなく/~ともなしに
接続:(1)疑問詞+助詞+ともなく/~ともなしに
意味:どういうわけか、わからないが~した;目的は何か不明なままで、
~したどちらも言えないが、~起こった。
接続:(2)動詞辞書形+ともなく/ともなしに~と/たら、~(過去形)
意味:無意識に~していたら,こんな意外なことが起こったと言う意味。
説明:後項に使える言葉が「見る.聞く.言う.考える」のようなものである。
5.~ずくめ
接続:名詞+ずくめ
意味:物、色、出来事などに使う。~ばかり、/~が続いて起こる。
説明:よいことの例が多いが、たまにはあまり愉快でないことにも使う。
6.~っぱなし
接続:動詞連用形+っぱなし
意味:~の状態を続けていく;~をそのままにしておく。後の当然
しなければならないことをしないという評判的に気持ちを表すときに使う
7.~なりに/~なりの
接続:(1)~は~名詞+なりに/~は~名詞+なりの+名詞
意味:~の力の及ぶ範囲で、独特に、独自に
接続:(2)(~には)名詞+なりの名詞がある;それなりに/それなりの名詞
意味:~にふさわしい、独自な
注意:「私なりに/私なりの~」の形ではよく使うが、目上の人に向かってあまり使わない
8.~まみれ
接続:名詞+まみれ
意味:不快な液体や細かい物が体など全体に付いて来汚れいている様子。
説明:(1)「~まみれ」と「だらけ、ばかり」
「~まみれ」は体、或いは着物に付いていてけがれているもの意外にはつかわない。
(2)体その自身(肉体)の変化を表すには「だらけ」を用いる。
9.~めく
接続:名詞+めく
意味:~のように見える、~らしく見える.「十分ではないが、~の感じがする」
10.~んばかりだ/んばかりに/んばかりの
接続:動詞未然形+んばかりだ/んばかりに/んばかりの
「する」は「~せんばかりだ」と言う接続である。
意味:今にも~しそうだ/今にも~しそうに/今にも~しそうな
説明:(1)「~ぬばかりだ」という使い方もある。
(2)話し手自身の様子には使わない