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日语JX童话欣赏:爷爷的愿望(中日对照)

作者:编译  来源:JX   更新:2015-4-21 12:02:51  点击:  切换到繁體中文

 

「みのる、行ってくるぞ。」


「おばさんの言うことをちゃんと聞くのよ。いい?じゃあ、行ってきますね。」


ぼくは下川みのる、小学四年生。


“小稔,该走了哦。”


“好好听婶婶的话,记住了吗?那我们就走了。”


我是下川稔,小学四年级。


ぼくのパパとママ、今日はけっこん記念日。すごく仲よし。だからパパとママは親せきのおばさんにぼくをたのんで旅行に行ってしまった。


「プルルルル。」


電話がなった。ぼくはすぐに電話に出た。


我爸爸妈妈今天要度过结婚纪念日。他们感情非常好。所以他们俩去旅行,把我托在亲戚那里了。


“嘟噜噜噜噜——”


电话铃声响了,我立刻接了电话。


「はい、下川です。」


「おばさんだけど、パパとママ、もう出ちゃった?あら、そうか。ゴホン、ゴホン。」


「あれ?おばさん、だいじょうぶ?」


「かぜひいちゃったのよ。熱が高くて、おばさん、みのくんのところに行かれなくなっちゃったの。」


「えー……。」


“您好,我是下川。”


“我是婶婶,爸爸妈妈已经出去了吧?哎呀,这样啊,咳咳,咳咳。”


“诶?婶婶不要紧吗?”


“我感冒啦,发了高烧,就不能去小稔你那边了,”


“诶……”


「なにか食べる物、ある?」


「うん、冷蔵庫にたくさん入ってるよ。」


「そう、じゃあ、明日とあさって、みのくんひとりでだいじょうぶ?」


「うん、そのくらい、へっちゃらさ!!」


「困ったことがあったら電話してきて。夜にはおじさんも帰ってくるから。」


電話を切ってからぼくは困った。


(どうしよう。あんなこと言っちゃったけど、冷蔵庫の中、なにか入ってたかなァ。ぼく、ごはんなんか作れないよ。スーパーで買うお金もないし……。)


“有什么吃的东西吗?”


“嗯,冰箱里面放了很多的。”


“是吗,那明天和后天你一个人没问题吗?”


“嗯,就这么点事情,小菜一碟!!”“有什么事情不好办的话就打电话给我。晚上叔叔也会回来。”挂掉电话以后我就犯难了。(怎么办啊。说出那种话。冰箱里有什么呢。我根本不会做饭啊。也没有钱去超市买……)


そんなことを考えながら、日が暮れるまで、ベッドでゴロゴロしていた。


「たくはい便でーす。」


大きな声にぼくは、ハッとして目が覚めた。そういえばママが、「たくはい便が来るから、ここからはんこを出してね。」と引き出しを指さして、言っていた。ママが指さしていた引き出しから、はんこを取り出すとドアを開けた。たくはい便屋さんがまだか、というような顔をして立っている。


「ここにはんこをおしてね。」と言われたので、ぼくはさし出された紙にはんこをおして荷物を受け取った。小さなダンボールをふると、カチャカチャと聞こえた。


我这样想着,直到黄昏,都在床上呼呼大睡。


“是您的快递。”一阵响亮的声音传来,我一下惊醒了。这么说来妈妈曾指着抽屉吩咐说:“快递来了的话就从这里把印章拿出来吧。”我从妈妈指定的抽屉里取了印章,然后打开了门。快递员站在那里,做着一副“你还不来啊”的表情。


快递员告诉我“在这里盖上章”,我就在他递给我那张纸上摁下了印章,收了快递。晃动小小的纸箱,可以听见里面咔嚓咔嚓的声响。


荷物の中身を見てみると、ひとつの古いちゃわんがあった。


(なーんだ、ちゃわんか)


と思いながら食卓の上に置いておいた。ふと時計のほうに目をやると、もう七時じゃないか!!


看了下包裹里面的东西,有一只旧的碗,我想着“什么啊,就一只碗么”,把它放在了餐桌上。突然瞟了一眼时钟,发现已经七点钟了!


「ごはん作らなきゃっ。えーっと……、ママはこうやってごはんをたいてたっけ。」


ママのやっていたことを思い出し、やっとの思いで、ごはんをたいた。


「あとはおかず。」


料理の本を見にいった。ぼくが料理の本を見ていると、台所のほうから、ガチャガタガタコト、という音がした。いそいで見にいくと、音は静まって、おかずが食卓の上に用意してある。


「あっ!!おかずができてる。いったいだれが作ったんだろう。」


不思議に思いながらも夕ごはんをすませた。そしてすぐねてしまった。


“必须要做饭了。嗯……妈妈以前是这样做晚饭的吧?”我回忆着妈妈做饭的样子,凭着一点零碎的记忆好不容易做好了饭。“接下来就是小菜了。”我跑去看料理的书。刚打开书来看,厨房那里就传来了喀哒喀哒的声音。赶忙过去一看,声音停了下来,做好的菜放在了餐桌上。


“啊!菜已经做好了。到底是谁做的啊……”


我在不可思议中吃完了晚饭,很快就睡着了。


目が覚めると六時三十分だった。


「ん。ねむい、朝ごはん作らなくっちゃ。」


ぼくは台所に歩いていった。すると、またごはんやおかずが用意してあった。


「本当に、いったいだれが……。そうだ、お昼にたしかめてやる。」


そのとき、ぼくのおなかがぐっ、と鳴った。


「ひとまず、朝ごはんを食べよう。」


いすにすわってもりもり食べた。食べ終わると、なにか武器はないかと部屋へ探しにいった。


醒来发现六点半了。


“嗯,好困。必须做早饭了。”


我往厨房走去。结果发现饭菜再次都已经准备好。


“真是的,到底是谁……对了,中午再去把这件事情搞清楚。”


这时,肚子又“咕~”地一声抗议饿了。


“还是要先吃早饭吧。”


我就坐在椅子上大口大口地吃饭。吃完了去房间里面找有没有什么武器之类的。


十二時くらいになった。カチャゴトガタン、という音がした。ぼくは虫取りあみとおもちゃのてっぽうを持って、ふすまのすき間から、食卓をのぞいた。その瞬間、どっとひやあせが出た。昨日とどいた古いちゃわんに手足がはえて、昼ごはんを作っているのだ!!あせで手がベタベタになった。ゴトッ、手に持っていたおもちゃのてっぽうが落ちてしまった。


到了差不多十二点的时候,厨房发出了咔嚓乒乓的声音。我拿上捉虫网和玩具枪,从隔扇的缝隙中看餐桌,一瞬间就出了冷汗。昨天送到的旧碗居然长出了手脚,自己在做午饭!!我的手已经汗津津的了。手上拿着的玩具枪也“啪”地一下落在地上。


「あっ。」とぼくはさけんだ。ちゃわんはこっちを向いて目を丸くした。おどろいているようだ。にげようとして走り出したとき、食卓から、『ガシャ』と落ちて、手足がすうっと消えていった。ぼくは落ちたちゃわんに近づいて、手に取ってみた。かけらがとんでひびが入っている。


『ガチャリ』ドアが開いて、パパとママが入ってきた。もうちゃわんは消えてなくなっていた。ママは息をきらしながら「おばさんが熱を出して来られないって聞いたから、いそいで帰ってきたのよ。」


「お、みのる、ちゃんとごはん作れたのか、えらいな。」とパパ。


我“啊"地叫了起来,那碗朝着我睁大了圆眼,像是被吓到了。想要逃跑的时候,从餐桌上“啪嗒”落了下去,一下就消失得没踪影了。我走近落下的饭碗,试着伸手去拿。碎片断开了裂痕。


门“吱呀”一声打开,爸爸和妈妈进来了。饭碗也已经不见了。妈妈喘着气说,“听说婶婶发烧过来不了了,我们就匆忙赶了回来。”


爸爸说,“哦,小稔啊。你饭做得真好,了不起啊。”


「あ、う、うん……。」


ぼくが作ったわけではなかったから本当のことを話そうと思ったが、本当のことが言えなかった。


「あら、小包が来てるじゃない」


とママがダンボールを開けた。


“啊,嗯,嗯……”,我想说其实这不是我做的,但是没法开口说真话。


妈妈打开纸箱说:“啊,不是来了邮包吗?”


「おー、親父の形見のちゃわんだ。これはな、親父が子どものころ使ってたちゃわんなんだ。あのころは戦争で物がなくて、親父の家も、米なんか、ほとんど口にできなかった。いもがゆを水でのばした、しゃぶしゃぶのやつや、すいとんばかりだったそうだ。育ちざかりの親父は、腹をすかして、明日は、ちゃわんいっぱいのごはんが食べられるようにと、毎日ちゃわんに手を合わせていたそうだ。空しゅうで、家が焼かれたときも、親父は、このちゃわんだけを持って防空ごうににげた。おふくろが死んだあと、かたづけをしていたとき、おしいれのおくからこのちゃわんが出てきたんだ。おふくろをなくしてしょげていた、子どもだったオレをよんで、戦争の話をしてくれた。このちゃわんがあれば食うに困らんぞ、と言って、親父は笑っていた。なつかしいなー。」


“哦,这是我老爸遗物的那个饭碗呀。这个呢,是他小的时候用过的饭碗。那时候在打仗,什么都没有,家里面的米根本填不饱肚子,所以都用水把白薯粥冲淡,再加上一点能泡饭的小菜,每天就一团疙瘩汤。正在长身体的老爸肚子饿了,为了在第二天能够吃到一碗饭,每天都用手捧着那个饭碗。被空袭毁掉家的时候,他就只带了这个碗去防空洞。奶奶去世后,他在整理东西时发现了抽屉中的碗。那时他失去了你奶奶,很无精打采,把还是孩子的我叫过去,给我讲战争里的事情。老爷子会笑着说,有了这个饭碗的话就不会挨饿了。真是让人怀念啊~”


「どうしてそのちゃわん、送ってきたの?」


とぼくは聞いた。


「親父の実家が古くなってもう建てかえるそうで、この前、くらだしをすると、ほうじのときに言っていたから、例の親父のちゃわんがあったら捨てずに送ってくれとたのんどいたんだ。」


ママは「まあ、そうなの。」と言っていた。ぼくは『そうか』と思った。


(おじいちゃん……。)


おじいちゃんの『ねがい』がかなったんだ。


我问道,“为什么会送来这个饭碗啊?”


“老爷子的老家好像很旧所以就翻修了,之前清理仓库的时候吩咐过,老爷子那个饭碗如果找到了,不要扔掉它,送过来。”


“嗯,是这样的”,妈妈说。我仿佛明白了点什么。


“爷爷……”


爷爷的愿望,实现了。



 

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