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鲁迅《狂人日记》(日汉对照)(四)

作者:佚名  来源:weilan.com.cn   更新:2015-4-10 21:13:20  点击:  切换到繁體中文

 

真黒けのけで、昼かしらん夜かしらん。趙家の犬が哭き出しやがる。


獅子に似た兇心、兎の怯懦(きょうだ)、狐狸(こり)の狡猾……


黑漆漆的,不知是日是夜。赵家的狗又叫起来了。


老虎似的凶猛,兔子的怯弱,狐狸的狡猾……



わたしは彼等の手段を悟った。手取り早く殺してしまうことは、いやでもあるし、またやろうともしないのだ。罪祟りを恐れているから、衆(みな)の者が連絡を取って網を張り詰め、わたしに自害を迫っているのだ。四五日このかた往来の男女の様子を見ても、アニキの行動を見ても八九分通りは悟られて来た。一番都合のいいのは、帯を解いて梁(はり)に掛け、自分で縊(くび)れて死ねば彼等に殺人の罪名がないわけだ。そうすれば自然願いが通って皆大喜びで鼠泣きするだろう。しかし驚き恐れ憂い悲しんで死んでも、いくらか痩せるくらいでまんざら役に立たないことはない。


彼等は死肉を食べつつある!――何かの本に書いてあったことを想い出したが、「海乙那(かいおつな)」という一種の代物がある。眼光(めつき)と様子がとても醜い。いつも死肉を食って、どんな大きな骨でもパリパリと咬み砕き、腹の中に嚥(の)み下してしまう。想い出しても恐ろしいものだが、この「海乙那」は狼の親類で、狼は犬の本家である。先日趙家の犬めが幾度も乃公を見たが、さてこそ彼も一味徒党で、もう接洽(ひきあい)もすんでいるのだろう。あの親爺がいくら地面を眺めたって、乃公を胡魔化すことが出来るもんか。中にも気の毒なのは乃公のアニキだ。彼だって人間だ。恐ろしい事とも思わずに何ゆえ仲間を集めて乃公を食うのだろう。やっぱり永年(ながねん)のしきたりで悪い事とは思っていないのだろう。それとも良心を喪失してしまって、知っていながらことさら犯しているのだろう。


わたしは食人者を呪う。まず彼から発起して食人の人達を勧誘し、また彼から先手をつける。


我晓得他们的方法,直接杀了,是不肯的,而且也不敢,怕有祸祟。所以他们大家连络,布满了罗网,逼我自戕。试看前几天街上男女的样子,和这几天我大哥的作为,便足可悟出八九分了。最好是解下腰带,挂在梁上,自己紧紧勒死;他们没有杀人的罪名,又偿了心愿,自然都欢天喜地的发出一种呜呜咽咽的笑声。否则惊吓忧愁死了,虽则略瘦,也还可以首肯几下。


他们是只会吃死肉的!——记得什么书上说,有一种东西,叫“海乙那”⑺的,眼光和样子都很难看;时常吃死肉,连极大的骨头,都细细嚼烂,咽下肚子去,想起来也叫人害怕。“海乙那”是狼的亲眷,狼是狗的本家。前天赵家的狗,看我几眼,可见他也同谋,早已接洽。老头子眼看着地,岂能瞒得过我。


最可怜的是我的大哥,他也是人,何以毫不害怕;而且合伙吃我呢?还是历来惯了,不以为非呢?还是丧了良心,明知故犯呢?


我诅咒吃人的人,先从他起头;要劝转吃人的人,也先从他下手。



実際この種の道理は今になってみると、彼等もわかり切っているのだ。


ひょっくり一人の男が来た。年頃は二十前後で、人相はあまりハッキリしていないが、顔じゅうに笑いを浮べてわたしに向ってお辞儀をした。彼の笑いは本当の笑いとは見えない。わたしは訊いてみた。


「人食いの仕事は旨く行ったかね」


彼はやっぱり笑いながら話した。


「餓饉年じゃあるまいし、人を食うことなど出来やしません」


わたしは彼が仲間であることにすぐに気がついた。人を食うのを喜ぶのだろうと思うと、勇気百倍して無理にも訊いてやろうと思う。


「うまく行ったかえ」


「そんなことを訊いてどうするんだ。お前は本統(ほんとう)にわかるのかね。冗当を言っているんじゃないかな。きょうは大層いい天気だよ」


天気もいいし月も明るい。だが乃公はお前に訊くつもりだ。


「うまく行ったかえ」


彼はいけないと思っているのだろう。あいまいの返辞をした。


「いけ……」


「いけない? あいつ等はもう食ってしまったんだろう」


「ありもしないこと」


「ありもしないこと? 狼村(ろうそん)では現在食べているし、本にもちゃんと書いてある。出来立てのほやほやだ」


其实这种道理,到了现在,他们也该早已懂得,……


忽然来了一个人;年纪不过二十左右,相貌是不很看得清楚,满面笑容,对了我点头,他的笑也不像真笑。我便问他,“吃人的事,对么?”他仍然笑着说,“不是荒年,怎么会吃人。”我立刻就晓得,他也是一伙,喜欢吃人的;便自勇气百倍,偏要问他。


“对么?”


“这等事问他什么。你真会……说笑话。……今天天气很好。”


天气是好,月色也很亮了。可是我要问你,“对么?”


他不以为然了。含含胡胡的答道,“不……”


“不对?他们何以竟吃?!”


“没有的事……”


“没有的事?狼子村现吃;还有书上都写着,通红斩新!”


彼は顔色を変えて鉄のように青くなり目を(みは)って言った。


「あるかもしれないが、まあそんなものさ……」


「まあそんなものだ。じゃ旨く行ったんだね」


「わたしはお前とそんな話をするのはいやだ。どうしてもお前は間違っている。話をすればするほど間違って来る」


わたしは跳び上って眼を開けると、体じゅうが汗びっしょりになり、その人の姿は見えない。年頃はわたしのアニキよりもずっと若いがこいつはテッキリ仲間の一人に違いない。きっと彼等の親達が彼に教えて、そうしてまた彼の子供に伝えるのだろう。だから小さな子供等が皆憎らしげにわたしを見る。


他便变了脸,铁一般青。睁着眼说,“有许有的,这是从来如此……”


“从来如此,便对么?”


“我不同你讲这些道理;总之你不该说,你说便是你错!”


我直跳起来,张开眼,这人便不见了。全身出了一大片汗。他的年纪,比我大哥小得远,居然也是一伙;这一定是他娘老子先教的。还怕已经教给他儿子了;所以连小孩子,也都恶狠狠的看我。



 

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