次の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして、最も適当なものを1.2.3.4から一つ選びなさい。
幸運体質型人間と不運体質型人間
私たちは、車を運転しているときなど、通る信号が次々に青だったりすると、「お、今日はついてるなあ」と言ったり、逆に次々に赤だと、「ああ、ついてないなあ」と言ったりする。このような、日常のちょっとしたラッキー(lucky)、アンラッキー(unlucky)を、「ついてる」と言ったり、「ついてない」と言ったりするのだ。ところで、「僕はほんとについてるなあ」と幸運に恵まれることが多い人と、「私はどうしていつもついてないんだろう」と不運を嘆いている人とが確かに存在する。
そもそも世の中には、幸運体質型人間と不運体質型人間の、二つのタイプの人間がいるそうだ。それによると、幸運体質型の人は、ものごとを常によいほうに解釈し、あくまでも前向き。成功も失敗も自分次第、自分の力によるものと考えて、失敗しても原因を分析し、同じ失敗をくりかえさない。そして、脳の中の「扁桃体」という部分が常に「快」の状態にあるため、ものごとの悪いところよりいいところに気がつく。すると、脳内を活発にするTRHというホルモンが出てきて、やる気が起き、こんなな事態も打開でき、幸運を呼びこむことができる、というのだ。これとは反対に不運体質型の人は、いつもぐちをこぼす。嫌なことは他人のせいにしたり、運のせいにしたり、自分ではコントロールできないことに原因を持っていくので、自分の努力が足りなかったと反省しない。よってものごとは好転しない。ちょっとしたうれしくないことですぐ脳が「不快」の状態になり、悪い記憶ばかりを呼び起して、ますます不運を呼びこんでしまうというのだ。自分はどちらのたいぷだろうか。ちょっと耳が痛い気もするが。
*言葉と文法、文型:
1. なげく。=満たされない思いにため息をつく。
2. ぐちをこぼす。=言っても仕方がない不満をしつこく言う。
3. 耳が痛い。=他人の言葉が自分の弱点を突いていて、聞くことがつらい。
4. そもそも。=物事を説き起こすときなどに文の冒頭に用いる語。さて。
5. あくまでも。=その性質や状態がすべての部分に行き渡っていることを表す。
問1 次の中で、「ついてる」と言えるのはどれか。
1 テストに、力を入れて勉強したことろから問題がたくさん出た。
2 テストには、勉強しなかったところからばかり問題が出た。
3 熱が出たけれど、病院でもらった薬を飲んだらすぐに下がった。
4 熱が出て、友達からもらった薬を飲んだが、全然効かなかった。
問2 幸運体質型といえるのは次のどの人か。
1 どんなにたくさん食べても、全然太らない人。
2 落ちた飛行機に乗っていたのに、一人だけ死ななかった人。
3 自転車で交通事故にあったら、もう自転車に乗らない人。
4 交通事故でけがをしたら、死ななくてよかったと考える人。
問3 不運体質型を言えるのは次のどの人か。
1 友達が誰もかからなかった伝染病に、一人だけかかった人。
2 試験におちたら、運が悪かったから落ちたのだと考える人。
3 どこへいっても、いろいろな人から悪口を言われる人。
4 恋人はできるが、すぐに友達に取られてしまう人。
問4 筆者は自分のことをどう思っているか。
1 自分は不運体質型かもしれないと思っている。
2 自分は幸運体質型かもしれないと思っている。
3 自分はどちらのタイプでもないと思っている。
4 考えすぎる耳が痛くなるタイプだと思っている。
本期翻译答案与讲解:1421