大袈裟の語源・由来
大袈裟は、本来は僧侶の着る法衣の袈裟に「大」が付いた語で、「大きな袈裟」のことであった。
大げさの語源は、「大それた」や「大胆な」といった意味の「おおけなし(おほけなし)」と同源の「大気さ(おほげさ)」で、その音と意味から「大袈裟」の表記になったとされる。
一説には、臨済宗の開祖『栄西』が大きな袈裟を着て町を歩き、物の言い方も大きかったことから、必要以上に誇張することを「大袈裟」と言うようになったとする説もある。
しかし、物事が必要以上に大きい意味で「大袈裟」が用いられたのは近世以降で、「大げさな話」というように、必要以上に大きな話で疑わしく感じられる意味が含まれるのは更に後となるため、鎌倉初期の禅僧の言動が語源とは考え難い。