丁稚
丁稚とは、職人や商人などの家に奉公し、雑用に従事する少年。丁稚として商家などに奉公することを「丁稚奉公」という。
丁稚の語源・由来
丁稚の語源は諸説あり、弟子が変化した「でっし」の転じたとする説。
若者や身分の低いことを意味する漢語「丁稚(ていち)」が転じたとする説。
丁稚は小さいもののため、双六で二つのさいの目がともに一になる意味の「重一・調一・畳一(でっち)」が転じたとする説がある。
丁稚の漢字表記には「丁児」「調市」「童奴」などが見られるため、漢語の「丁稚」の転とは言い切れず、双六も関連性が薄いことから、「弟子」の転に漢語「丁稚」を当てたとする説が有力とされている。
主に「丁稚」は上方で使われていた言葉で、江戸では「小僧」と呼ばれていた。