店の語源・由来
店は「見世棚(みせだな)」の下略で、店は「見世」とも書く。
見世棚は商品を並べて客に見せる棚の意味に由来するため、店の語源は、動詞「見す(見せる)」の名詞形「見せ」といえる。
「見世棚」の上略語「棚(たな)」も、店と同じ意味で用いられ、店を「たな」と読ませることもある。
江戸時代には、遊郭で遊女が客を誘うための道路に面した格子構えの部屋も、「見世」や「張り見世」と言い、格子の中から客を引く下級の遊女を「見世女郎」などと言った。
漢字「店」は、一つの場所に家を構えるといった意味を含む文字で、市の露天・行商人などと区別するために用いられたと思われる。