「ほのぼのした」という語句を説明していたときのこと。学生たちがイメージをつかめるようにと、この語句が当てはまるような情景はどのようなものかを学生たちと話し合っていました。このとき学生たちから挙げられた「ほのぼのした」情景は、『春の暖かい日におじいさんとおばあさんが一緒にお茶を飲んでいる情景』、『田舎.牧場』、『犬を連れた親子がのんびり散歩している情景』など。そんな平和でゆっくりとした温かい例がいくつか続いた後、ある学生から「先生、ほのぼのローンはどうですか。」という声。
「ほのぼのローン」とは、ある金融会社がコマーシャルのキャッチコピーとして使用している言葉です。暖かさやのんびりした感じ、やさしいイメージとは結びつきにくい金融業界が、敢えて近づきがたいイメージを隠すために、「ほのぼの」という言葉を使ったのではないでしょうか。
学生からの質問がなければ、私は日本語教師でありながら、そのコマーシャルのキャッチコピーを何ら気に留めなかったでしょう。が、考えてみると「ほのぼのとローンをする」「ほのぼのとしたローン」なんて言う人はいません。実はかなり思い切ったキャッチコピーだったのですね。教師は日本語を教える立場ですが、このように、普段気付かない日本語の使い方や面白さを学生から教わっていることも多いのです。
“让您感到温暖的贷款”
那是我给学生们讲解“感到温暖的”这一词句时的事情。为了让大家能掌握该词句所表达的概念,我和学生们一起对其适用于何种情形进行了讨论。此时,学生们列举的“感到温暖的”情景有:“在春天暖和的日子里,老爷爷和老奶奶在一起喝着茶”;“乡间·牧场”以及“家长和孩子一起牵着狗悠闲散步的情景”等等。在列举了几个类似的和平而安逸、暖人心房的例子之后,一个学生问道:“老师,那‘让您感到温暖的贷款’也属于这种情形吗?”。
所谓“让您感到温暖的贷款”,是一家信贷公司在做广告时使用的吸引人的词句。信贷行业在人们的心目中是很难与温暖、悠闲的感觉以及和善的印象联系在一起的,之所以使用了“感到温暖”一词,我想大概是为了掩饰其难以接近的印象吧。
尽管我是日语教师,但如果不是学生提问的话,也许不会留意那一句广告词吧。不过,仔细想想看,在现实生活中,没有人会说“怀着温暖的心情去贷款”、“暖人心田的贷款”。实际上,可以说它是一句非常大胆的广告词。教师的工作是教学生们学习日语,但是像这样,平时自己没有注意到的日语的一些用法及其有趣之处,有很多是学生们教给我的。