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潘老人

作者:未知  来源:贯通论坛   更新:2005-9-18 8:33:00  点击:  切换到繁體中文

 

唐の元和年間(806~820)のことである。
 河南の嵩山(すうざん)少林寺で、大風が吹いたことがあった。風がようやくやんだ頃、杖をついた老人が門を叩いた。
「すみません、一晩、宿をお借りしたいのじゃが」
 すると、門の中から面倒くさそうな声が返ってきた。
「門はもう閉めました。外に小屋があるでしょう。そこに泊まりなされ」
 小屋には寝床もなければ、筵(むしろ)一枚ない。しかし、老人は何も言わずにその小屋に泊まった。
 二更(注:夜十時頃)を回った頃、僧侶の一人が目を覚まし、門の外が妙に明るいことに気づいた。灯りの出所は老人の泊まっている小屋であった。
不審に思いながらそっとのぞいて驚いた。
 何もなかったはずの小屋の中には豪華な褥(しとね)が敷かれ、帳(とばり)がしつらえてある。しかも、膳まで用意されており、珍味佳肴が並んでいる。老人は膳を前にして悠然(ゆうぜん)と飲み且つ食らっていた。
 一体、いつの間にこれだけの物を持ち込んだのか、と僧侶はいぶかしく思った。部屋には老人一人きりで、従僕らしい姿は見られない。僧侶は同輩を呼び、ともにこの光景を見守った。しばらくすると、老人は柔らかな褥に身を横たえて眠り込んだ。
 五更(注:朝四時頃)を回った頃、老人は起き出した。口をすすぎ、顔を洗うと、懐から拳くらいの大きさの瓢箪(ひょうたん)を取り出した。老人は褥や帳、膳などを瓢箪の中へしまい始めた。小さな瓢箪にどうして入るのかわからないが、ともかく老人が手に取って瓢箪の口へ持っていくと、入ってしまうのである。
 すべてしまい終わると、老人は瓢箪を懐に納めた。小屋には元通り何もなくなった。
 驚いた僧侶達は小屋の扉を開け、老人の前にひれ伏した。
「失礼をいたしまして、申し訳ありません」
「いやいや、まあまあ、大したことではござりませぬ」
 僧侶達が老人に名前を問うと、「潘と申します」と答え、南岳(注:湖南省の衡山)から太原(注:現山西省)へ向かう途中だとのことであった。
 その後も潘老人の姿は時折、見かけられたという。
              (唐『原化記』)


潘老人

  这件事发生在唐朝元和年间(806~820)。
  在河南的嵩山少林寺,刮起了大风。在风渐渐停了的时候,有一个拄着拐杖的老人敲门。
  “对不起,能让我在这儿借宿一晚上吗?”
  这时,门里传出了不耐烦的声音说。
  “门已经关上了。门外不是有个小屋吗?就在那儿呆着吧。”
  小屋里没有铺盖,也没有草席。但老人什么也没说,就在那个小屋里住了下来。
  在过了两更(夜里十点左右)的时候,有一个僧侣醒了,发现门外非常明亮。光亮来自老人住的那个小屋。
  那个小屋里过去什么都没有,可现在却铺放着豪华的褥子,还支起了帷帐。而且还摆放了食案,堆满了美味佳肴。老人在食案前悠然地吃着东西,还喝着酒。
  这个僧侣感到很奇怪,心想这个老人什么时候搬进这么多东西呀。他就把师兄弟叫来,一起盯着看这个老人。过了一会儿,老人躺在柔软的褥子上睡着了。
  在过了五更(早晨四点左右)的时候,老人起来了。他漱了口,又洗了脸,接着从怀里拿出了一个拳头那么大的葫芦。老人开始把褥子、帷帐和食案等往葫芦里装。那么小的葫芦怎么能装进呢?可是老人用手把东西往葫芦口那儿一放,东西就进去了。
  都装完以后,老人把葫芦揣进了怀里。小屋里就和以前一样什么都没有了。
  僧侣们都惊呆了,打开了小屋的门,跪在了老人的面前。
  “失礼了。对不起。”
  “哎呀呀,算了吧,不值一提。”
  僧侣们请教老人叫什么名字,老人说:“姓潘。”潘老人说是从南岳(湖南省的衡山)到太原(山西省)路过这儿。
  据说后来还有人看到过潘老人的身影。
                     (唐《原化记》)


 

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