三匹の子豚
(イギリスの民話)
昔、おばあさんと三匹の小豚がいました。
ある時、おばあさんが小豚たちに言いました。
「この家にはもう食べる物がないよ。みんなここを出て、幸(しあわ) せをお捜(さが) し。」そこで、三匹の小豚は、それぞれに家を出ました。
初めに家を出た小豚は、藁(わら) で家を造(つく) りました。
すると間もなく狼(おおかみ) がやってきました。
「小豚や小豚。わたしを家に入れておくれ。」
「いやだ、食べられちゃうもの。」と、小豚が言うと、狼は笑って言いました。
「藁の家なんか、ふっふーのふーとひとふきさ。」
そして、ふっふーのふーと藁の家を吹(ふ) き飛(と) ばして、小豚を食べてしまいました。
二番目に家を出た小豚は、木(き) の枝(えだ) で家を造りました。
すると、やはり狼がやってきて言いました。
「木の枝の家なんか、ふっふーのふーを二回さ。」
そして、ふっふーのふー、ふっふーのふーで家を吹き飛ばして、小豚を食べてしま
いました。
三番目に家を出た小豚は、煉瓦(れんが) で家を造りました。
煉瓦の家は、狼が何回ふっふーのふーと頑張(がんば) っても、吹き飛びません。
怒(おこ) った狼は、「覚(おぼ) えていろ。必ずおまえを食べてやる。」と言って、帰っていきました。
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中日对照
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