浦島太郎 うらしまたろう 浦島太郎うらしまたろう (日本昔話) むかしむかし、浦島太郎という漁師(りょうし) がいました。ある日、浜辺(はまべ) に行くと、子供たちが亀(かめ) を捕(つか) まえていじめていました。浦島太郎は、子供にお金をやって亀を助(たす) け、海に返(かえ) してやりました。浦島太郎が、海に出て釣(つ) りをしていると、「浦島さん、浦島さん。」と、呼(よ) ぶ声がします。 見ると、亀が海の上に顔を出して、呼びかけていたのです。「わたしは、この間(あいだ) 助けていただいた亀です。お礼に竜宮(りゅうぐう) 城(じょう) にご案内(あんない) いたします。」 浦島太郎は喜(よろこ) んで亀の背中(せなか) に乗りました。 竜宮城は、海の底にある、夢のように美しいお城(しろ) です。 お城に着くと、きれいな乙姫(おとひめ) 様(さま) が浦島太郎を出迎(でむか) えました。乙姫様は、「亀を助けてくださいまして、ありがとうございました。どうぞここでゆっくり遊んでいってください。」と言って、お城の中に案内しました。 毎日、たくさんのご馳走(ちそう) が並(なら) べられます。 鯛(たい) やひらめが、楽しい踊(おど) りを見せてくれます。 夢のような楽しい日が続(つづ) き、いつの間にか三年が過(す) ぎていました。 「そうだ、ふるさとに残(のこ) してきたお父さんとお母さんはどうしているだろう。」浦島太郎はそう思うと、一度家に戻(もど) ることにしました。乙姫様は、悲(かな) しそうな顔をしながら、浦島太郎に箱(はこ) を渡(わた) して言いました。「これは玉手(たまて) 箱(ばこ) です。この箱は、絶対(ぜったい) に開けないでください。もし開けると、あなたとは二度とお会いできなくなるのです。」 浦島太郎が、ふるさとに戻ってみると、景色(けしき) がすっかり変わっています。 知っている人もいません。 浦島太郎が竜宮城にいた三年は、この世(よ) では三百年だったのです。 浦島太郎は、思わず玉手箱を開けてしまいました。けむりしらがじい。すると、箱からもくもくと白い煙があがって、浦島太郎はたちまち白髪のお爺さんになってしまいました。 |
中日双语:世界著名童话欣赏—浦岛太郎
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