お寺のみんなはあちこち探しましたが、やっぱりどこにもありません。
寺庙里的人到处找了,可是还是找不到。
「もしかして、泥棒にでも盗られたんじゃろか?」「そうかもしれんな。何せ、これだけ探しても見つからんのじゃから」「まあ、今は大黒さんよりも塩の方が大事じゃ」「そうじゃな」やがてみんなは、大黒さんを探すのをあきらめてしまいました。
「莫非是被小偷偷走了?」「可能吧。光是这样找找也找不到啊」「算了,现在与找大黑菩萨相比,盐的事更重要」「是啊」不久,大家就放弃再找大黑菩萨了。
それから、間もなくの事です。川内の港に、塩を山の様に積んだ船がやって来ました。
在那之后不久,川内港口,来了艘船,船上装着堆积如山的盐。
川内の人々は大喜びで迎えましたが、誰が船を頼んだのか分かりません。
川内的人欣喜若狂,出来迎接,却不知道是谁要的这艘船。
そこで船頭に聞いてみると、「それが四、五日前に、「川内に塩を届けてくれ」ちゅうて、どっさ金を置いて行った人がおったのです。何とも変わった格好の客でな。大きな袋かついで、頭巾をかぶっとったよ」と、首をかしげて答えるのです。
于是就问船老大,船老大想了想回答道「那是四,五天前,一个人说着「把盐运到川内去」,就给了一大笔钱离开了。感觉那客人的装束有点奇怪。背着大布袋,包着头巾」。
それを聞いた小僧は、びっくりです。「そっ、その格好は、大黒さんじゃ。まさかうちの大黒さんが」。
小僧听到他这样说大吃一惊。「啊,这个装扮的话,是大黑菩萨啊。难道是我们寺庙里的大黑菩萨」。
そしてあわてて寺に戻った小僧は、本堂を見てびっくり。
慌慌张张回寺庙的小僧看到大殿吓了一跳。
何と大黒さんが、ちゃんと元の場所に座っているではありませんか。
大黑菩萨不是好好地坐在原来的位置上吗?
しかも大黒さんの足が砂で汚れており、おまけにその砂が本堂の縁側からずっと続いているのです。
而且大黑菩萨的脚上被沙子弄脏了,而那沙子从大殿的走廊开始一直延续着。
さらによく見ると、大黒さんのかついでいる大きな袋が、前よりも少し小さくなっているのです。
再仔细一看,发现大黑菩萨背着的大袋子比以前变小了。
小僧はその場にひれ伏すと、「大黒さん、この前は失礼しました!そして塩を、ありがとごわした」と、手を合わせて謝ったそうです。
小僧跪在那里,双手合拢好像在道歉说「大黑菩萨,之前对不起!另外,谢谢你的盐」。
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日本民间故事
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