昔、昔、山を越え、峠を越え、人里離れた山の奥に、赤鬼と青鬼が住んでいました。赤鬼は人間の子供が大好きで、いつもどうやったら 友達になれるか考えていました。 赤鬼「僕はやさしい赤鬼なのにどうしてみんな遊びに来ないのかな。おいしいお菓子と飲み物を用意するのに。」 青鬼「ねえ、赤鬼君、そんなに子供たちと友達になりたいのかい。」 赤鬼「うん、友達になりたいよ。」 青鬼「じゃあ、いい考えがあるんだ。ちょっと耳を貸してごらん。」 赤鬼「うん…」 青鬼「そうして…」 赤鬼「うん…」 青鬼「どうだい。」 赤鬼「うん。うん。」
青鬼「わかったかい。じゃ、ひと風呂浴びに行こうか。」 (翌日、子供たちが森の中で遊んでいました。) 子供「かくれんぼうをするものこの指止まれ。お手玉、石蹴り、何でもあるよ。みんなお出でよ。遊ぼうよ。」 青鬼「ワアー、ワアー、ワアー。うるさいぞ。俺さまが体操する時間だ。あっちへ行け。一、二、三、四、ワアー、ワアー、ワアー、五、六、七、八、ワアー、ワアー、ワアー。」 子供「助けて。」 赤鬼「ワアー、ワアー、ワアー。悪い青鬼。直ぐに体操を止めろ、さもないとこうしてやるぞ。一、二、三、四、エイ、エイ、エイ、五、六、七、八、エイ、エイ、エイ。」 青鬼「ごめん。ごめん。許して。強い赤鬼さん。もう二度としないから許して。」 赤鬼「安心しなさい。子供たち。悪い青鬼もういない。山に帰っていった。」 子供「赤鬼さん、ありがとう。悪い青鬼をやっつけた強くてやさしい赤鬼さん。赤鬼さん一緒に遊びましょう。かくれんぼの鬼になってくれる。」 赤鬼「本当にいいの。」 子供「いいよ。」 (みんな楽しく遊び、一番星が出てきます。) 子供「一番星が出てきました。お家に帰る時間です。おやすみ赤鬼さん。また明日。おやすみ、みんな。また明日。」 赤鬼「みんな家に帰ってしまったなあ。とっても楽しかったなあ。おやすみ子供たち。また明日。さて、青鬼君はどうしているかな。おや、こんな所に手紙が落ちている」 手紙 「親愛なる赤鬼くんへ。もし君が悪い青鬼の友達とわかったら、子供たちは君から逃げてしまうでしょう。だから僕はもう君には会いません。一人遠くへ行きます。どうか子供たちと仲良く暮らしてください。さようなら。青鬼より。」 赤鬼「ああ、青鬼くんが行ってしまった。あんないい友達だったのに。行ってしまった。」 赤鬼くんと青鬼くんは二度と会うことはありませんでした。 |
中日双语:日语童话故事——红妖怪和蓝妖怪
文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语