むかしむかし、能登半島(のとはんとう)に引砂(ひきすな)という村があり、三右衛門(さんうえもん)という百姓(ひゃくしょう)が住んでいました。
很久很久以前,在能登半岛有个叫做引砂的村子,住着位农民叫三右卫门。
三右衛門は背の小さな男ですが、とても頭の良い男です。
三右卫门虽然个子很小,但是却很聪明。
ある日の事、馬市にたくさんの博労(ばくろう→馬を売買する人)が集まってきました。
有一天,马市里聚集了很多马贩子(买卖马的人)。
博労たちは少しでも良い馬を買おうと、真剣に馬市の馬を見ています。
马贩子们很认真地巡视着马市里的马,想尽量买匹好点的马。
三右衛門は、その博労たちに向って言いました。「おれの馬は、金のクソをする馬だ。誰か、買う者はいないか?」
三右卫门冲着那些马贩子们说道:“我的马拉出来的是金子哦。有没有人想买啊?”
「何、金のクソをする馬?」博労たちは三右衛門の言葉を本気にして、おたがいに馬をせりあらそって値をつけました。
“什么,能拉出金子的马?”马贩子们都相信了三右卫门的话,争相出价购买那匹马。
そして一人の博労が、とても高い値段で三右衛門の馬を買い取りました。
最终一个马贩子以高价买了三右卫门的马。
数日後、三右衛門の馬を買った男は顔色を変えて、三右衛門のところへやってきました。「このウソつきめ!お前は馬が金のクソをするといったが、あれから一回だって金のクソなんかしないぞ!」
几天之后,买了三右卫门的马的男子黑着脸来找三右卫门。“你这个骗子!你说马能拉出金子来,可是自那之后一次都没拉出金子来过!”
すると三右衛門は、ケラケラ笑って言いました。「お前、馬に何をくわせてるんだ?もしかして、ワラやニンジンをくわせたんじゃないのか?だめだめ、金のクソをさせるには、金のエサを食わさないと」
三右卫门听了之后,格格地笑道:“你让马都吃了些什么呀?莫非是稻草和萝卜?不行不行,想让它拉出金便便,就要让它吃金粮食。”
日本民间故事