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天声人语中日对照:反恐行动 任重道远

作者:佚名  来源:kekejp.com   更新:2020-3-29 18:46:58  点击:  切换到繁體中文

 

その少年の死は今も忘れがたい。イラク戦争の始まった2003年、取材に入ったバグダッドでのことだ。14歳ながら病弱な父親に代わって働き、幼いきょうだいを養っていた。荷車でガソリンを配達中、米軍車両を狙った爆発に巻き込まれた。


这位少年的死至今让我难以忘记。这是伊拉克战争开始的2003年,进入巴克达采访时的事情。虽然他只有14岁,但却代替生病的父亲工作,养育着年幼的弟弟。推着大车运送汽油时,被卷入了阻击美军车辆的爆炸中。


ガソリンは火の玉となって少年を包んだという。「アメリカに殺されたようなものだ」。葬儀の日に訪ねると、身内は口々に米国への恨みを言った。痛ましさとともに、憎悪の種がまた一粒まかれたとの思いに心は沈んだ。


汽油成了火球包住了少年。我在葬礼的当天去了,他的亲戚一口通说说着对美国的痛恨,“就如同被美国杀了一样”。伴随着悲痛,又一粒憎恨的种子播种在人们心中,我对此感到沉痛。


超大国を狙った9・11テロからきょうで10年になる。あのとき世界を戦慄(せんりつ)させたのは、一体どれほどの憎悪が、かくも激しい破壊を引き起こしたのか、という恐怖だったろう。脅威は今、広まりこそすれ解けてはいない。


瞄准超级大国的9.11事件到今天已有10年了。那时究竟是怎样的仇恨引起了如此激烈的破坏呢?让世界感到战栗的是这恐怖吧。危险至今仍在扩散,并且对此束手无策。


テロの直後、ニューヨーク大の教授が「社会が自由や寛容を失ったら、それこそテロリストを勝利させることになる」と警鐘を鳴らしていた。だが愛国心はあおられ、不寛容は加速し、イスラムへの敵意は尖(とが)っていった。


在恐怖袭击过去不久,纽约大学的教授敲响了警钟,“一旦社会失去自由和宽容,那么就会让恐怖主义获胜”。但是爱国之心受到煽动,加速了不宽容,对伊斯兰的敌意日趋尖锐。


ブッシュ政権は「対テロ戦争」の正義を唱えた。しかし正義の対岸には悪ではなく、別の正義があるばかりだった。そして憎悪は増殖し、より多様化したテロの脅威に世界はいらだち、内向きに閉じて身構える。


布什政府宣扬“反恐战争”的正义。但是,正义的对岸并不是邪恶,而是另外一个正义。于是憎恨繁殖,更为多样化的恐怖危险出现在世界上,只能对外封严阵以待。


きょう世界で湧く追悼の念は、テロ犠牲者だけでなく、戦場の国々の、おびただしい無辜(むこ)の死者にも捧げられるべきだろう。テロ許すまじ。私たちの決意は、いかなる理不尽な死も許さない思いと一心同体のはずである。


今天全世界喷涌而出的哀悼之情,不应该只献给恐怖主义的牺牲者,也应献给战场上各个国家牺牲的失败以及大量无辜的死者。绝不原谅恐怖主义。我们的决心,与不原谅任何让人枉死的信念是一心的。



 

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